サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

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158日目「ロシア構成主義のまなざし(東京都庭園美術館)」白金台

2010年04月30日 | 姪っ子メグとお出かけ

姪っ子メグ GW入って、今日はほんとにヌクヌクしたお天気ね。庭園美術館の芝生に寝っころがるのにもってこい。
キミオン叔父 古本屋で安く本を物色して、この庭園で寝転んで読むのは、最高の贅沢だな。メグは何読んでるの?
「幽」の創刊号が、100円で出てたの。定価は1490円よ。日本初の怪談専門誌よね。最初の特集は、「小泉八雲松江怪談紀行」よ。分厚くて読み応えあるな。おじさんは?
松本清張の文庫本だけどね。50円。「日光中宮祠事件」。短編集だけどさ。近頃また清張にはまっていてさ。読んでなかったり、読んだけどうろ覚えの奴を片っ端から読み直してるの。
この頃また、冤罪事件とか、検察のやりたい放題とかいろいろ話題になってるじゃない。清張さん、生きておられたらどんなコメントするかなあ、と。
清張の描く、50年代、60年代ってさ、結構暗いんだよね。おじさんが生まれてまだ子どもの頃。で、この頃は懐かしの時代、あの頃はよかったね、という物言いが多いんだけどさ、でも今とはちょっと違った意味で、貧しさも、差別も、格差も、暴力もあった時代なんだよね。そのことをさ、清張の小説とか読むと、いつも思うの。
清張作品の映画化されたDVDも片っ端からもう一度観てるんだって?
そうそう。ズシンと来るよ。メグと今度は、どこか舞台になっている「断崖」に行こうか。
駄目駄目、あたし高所恐怖症だし。とくに、波が逆巻いていたりすると、もう失神しそうになるの。
そうか。いい事聞いちゃったな。今度、知らない振りして、いきなり断崖に誘導しよう。
悪趣味ねぇ。



ロトチェンコとステパーノフ。ロシア構成主義をリードしたカップルらしいけど、かっこいいね。夫婦ではなかったみたいだけど。
ステパーノフは若い日に結婚してたんだけど、旦那が早くに死んでしまうんだよね。3歳違いだけど学校で一緒になって、でアトリエで共同生活。若い時は、革命と芸術ということで、燃えていたんだろうね。ロシア・アギャンギャルド。ふたりとも最初は絵画をやってる。線描に凝ったり、いろんなコンポジション、コンストラクションを求道したり。でもこの頃は、あんまり面白くないけどね。
ステパーノフの方は、衣装デザインもしているね。ロトチェンコは絵画以降は、空間構成や建築、舞台装置なんかにも行く。
でもこのふたりの作品で、面白いのはやっぱりポスターじゃないかな。ちょっと革命も落ち着いて、労働者の消費ということが出てきたあたりだろうけど、ソ連の国営デパートなんかの消費を煽ったり、国営航空会社の株を持とうとか。このあたりは、メッセージが直接的で、構図も力強いから、気持ちはいいね。なんでもかんでもエコと動物と子どもを登場させようとするいまの広告なんかより、ずっといいよ。
あたしは、ロトチェンコの写真が好きだな。アヴァンギャルドの仲間たちのポートレートも多いし、工場のモダンな設備のアップとか、体操のスナップとか。この人は、予想外のアングルからフレームを切り取るのよね。
ステパーノフを撮ってる写真があったじゃない。彼女が煙草を加えて、明るく笑っているところ。あの写真はすごくいいな。
あとふたりのコラボ作品もいくつかあったね。
あの麻雀牌がよかったよ。ピンズ、ソウズ、マンズそれぞれの記号的性格が興味深かったんだろうね。鳥頭の一ソウの図案なんか愉しげだよ。あれで、麻雀してみたいよね(笑)。
ハハ。勝手に変えてさ、ボルジェビキでんでんとか、赤の広場リーチとか。
そうそう。トロツキー一色とか、収容所縛りとか・・・。
このふたりは、芸術委員会でリーダー役をするんだけど、30年代からはスターリング体制になるから、一歩間違えば、シベリア送りというようなお仲間も多かったんじゃないのかな。それをなんとか生き延びているのね。
でも、年譜見ているとさ、1950年代の前半、3年間ぐらい、このふたりは揃って、除名されてるんだよね。そのあとまた復活してるけど。なんかの権力闘争に巻き込まれたりしたんだろうな。


 

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