サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

293日目「時代の肖像/タカオカ邦彦写真展(町田市民文学館ことばらんど)」町田市

2012年01月28日 | 姪っ子メグとお出かけ

姪っ子メグ 今日は久しぶりに町田をお散歩。このあたりに来るのは、白洲夫妻の武相荘に来て以来かしら。
キミオン叔父 かもね。さっき食べた町田大勝軒の大盛り肉マシラーメン、さすがにこたえたなあ。なんか二郎のラーメンに似ていた。
おじさん、すぐ年甲斐もなく大盛り頼むんだから。普通盛でも量が多いですよと、断り書きがしてあるのに(笑)
いやしいのかなぁ。ラーメンにも一期一会で向かっている・・・、そんないいもんじゃないけど、ツケメンなんかだと、いつも麺は600gはチャレンジしちゃうからな。炭水化物太り。
まあ、そのあと、公園で坂道をかなり歩いたから、いいんじゃない。
ここの町田市立国際版画美術館は、国内では珍しい版画専門美術館。ときどき面白い催しをやってるからね。1987年開館。22000点ぐらい版画があるらしいな。
今日も新しく収蔵された500点から主要な70点が陳列されていたね。歌川広重の『東海道五十三次』『富士三十六景』からもチラホラ。最近あちこちで見かける大正から昭和に活躍した木版画家川瀬巴水の『三菱深川別邸の図』とか。これ、三菱本社が外国人への贈呈用に深川の岩崎家別邸を版画にすることを企画し鏑木清方に依頼、で清方が巴水を起用したんですって。
オジサンの好きなルオーも購入された。『流れ星のサーカス』なんかいいだろ。まさか、町田で出くわすなんて思ってもみなかったよ。


町田市民文学館ことばらんど」は初めて来たね。町田ゆかりの文学者たちの作品が揃えてあるんだけど。古くは北村透谷。町田の民権家の娘と結婚したのね。あ、おじさんの好きな画家の蕗谷虹児も玉川学園のほうにいたんだ。遠藤周作の「狐狸庵」もそのあたりか。
ミステリーファンから言えば、航空ミステリーのかたわら漫画『ちかいの魔球』の原作者でもある福本和也に、高踏ミステリーの日影丈吉、剣豪小説の峰隆一郎もそうだし、「のらくろ」連載した滑稽漫画の元祖である田河水泡もそうか。
今日、ここに来たのはタカオカ邦彦写真展のため。現代作家中心の肖像写真だけど、この前おじさんと行った林忠彦巨匠のお弟子さんだもんね。
文学者や文化人が90人か。それぞれの撮影の注釈が小ブックになっていて、面白かった。これ各人が1点展示なんだけどさ、二人だけ複数あったの気づいた?
えーとねぇ、ひとりはポスターにもなっている中島らもさんでしょ。もうひとりは誰だっけ?
森村誠一。6年前ぐらいに雑誌の取材で撮影したらしくて、それからいろんな取材でポートレイトの仕事が依頼されるきっかけになったらしい。
お師匠さんの林さんの時代は、戦争直後からのポートレートが多かったから、ほとんどの人がお亡くなりになっている。タカオカさんは最近の仕事が多いから、存命中の人がほとんど。でもお亡くなりになった人ももちろんいて、早乙女貢、遠藤周作、澤野久雄、阿久悠、池辺良、忌野清志郎、森田芳光、中島らも、高橋清(彫刻家)、谷恒生さんといった面々ね。
写真を見たことがない人もいてさ、面白かったよ。たとえば、谷川俊太郎の子どもで作曲家の谷川賢作さん、なんか顔のイメージがつかめなくて、 で見たらオヤジさん、そっくりじゃんって。
あたし、絵本作家の五味太郎さんってさ、もっとおじいちゃんかと思っていたの。450冊も著作があるもんねぇ。でもなかなかイケメンおじさんだと(笑) 
タカオカさんの写真集で(自費出版かもしれないけど)、『家の光』なんかでグラビア連載していた農家の人たちの仕事風景の写真集が置いてあったけどさ、これとっても良かったよ。『晴耕雨読』ってタイトルだったかな。でもまあ、この中にきっと、東北震災で被害にあわれた農家の人たちも何人もいるんだろうなあ、と少しシミジミしちゃったけどね。 


 

 


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