第八十一話 2011年09月27日 | 夢脳 半年前に癌で最後はのた打ち回って死んだMが目の前にいる。私はびっくりして「なぜ、あなたがここにいるのか」と聞く。彼は笑いながら、「まだ死にきれないから」と言う。これは夢だ、絶対に夢だ、と私は思い、頬をつねったりする。「約束の革命資金を1000億円とりあえず用意したよ」と彼はこともなげに言う。生前の約束ではあったが、私は「やっぱり夢なんだ、もう期待は捨てたんだ」と自分に言い聞かす。そう思いながらも、 . . . 本文を読む