月曜日、数年ぶりに逢ったアサギマダラ、
やはり午後には旅立ったようだった。
夕方には、その姿は見えなくなっていた。
翌日、火曜日の朝、
いないだろうな~とは思いつつ、
フジバカマの咲く辺りを覗いて見た。
やっぱり、いない。
うん、いないよね。
そうは、思うものの、
お昼休み、また覗きに行った。
未練がましいね~。
もう、いないのに・・・
あ・・・ いた・・・
昨日の子?
いや、違う。
昨日のアサギマダラよりも大きい。
そして、この子は、翅が傷んでいた。
疲れているのか、あまり動かない。
気になって、
チョコチョコ見に行ったけれど、
ほとんど同じ花の辺りにいた。
翅の傷みは、
そんなにひどくはないけれど、
長距離を飛ぶアサギマダラにとっては、
致命的なものだったりするのかも・・・
長い時間、
まるで傷んだ翅を労わるかのように、
ゆっくりと閉じたり、開いたり・・・
疲れが取れないなら、
ここで一泊して行っていいんだよ。
夕方近く、一陣の強い風が・・・
まるで、それを待っていたかのように、
その風に身を委ね、
彼は、ふわりと浮き上がった。
しばらくは、どっちに行こうかと、
悩んでいるような素振り。
ああ~、駄目!
ソコを通っちゃダメだよ!
ジョロウグモ・トラップが、
張り巡らされているからね!
やがて、進路が定まったのか、
空高く舞い上がり、
秋空に吸い込まれるように、
見えなくなってしまった。
今頃、
どの辺りを飛んでいるんだろうね~。