気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

米子道からの名峰「大山」と「湯の川温泉」

2009-05-15 14:20:54 | 気ままな旅
 ゴールデンウイーク真っ盛りの5月6日(日)、妻と二人愛車エステイマで気ままな旅に出かけることにした。
 今回の行先は、休日に高速道路料金がに格安で利用できる事から、山陰地方の鳥取、出雲方面である。
 気象情報によると、幸いにして旅行期間中の山陰地方も雨の心配はなさそうである。
 ただ、今回は所用の関係で5月9日(土)の午前6時までには帰宅しなくてはならなく、私達のような自由気ままに旅する者にとっては、少し慌しさを感じる旅である。

 午前11時30分に南大阪の自宅を出発する。 (勿論、愛車エステイマにはETCは予てより搭載している)

 大阪湾岸線 → 阪神高速池田線 → 中国道池田IC →中国自動車道 →落合JCT →米子自動車道 → 蒜山高原SA → 
大山PA → 米子IC → 山陰自動車道 → 松江 → 出雲方面のルートを予定している。

 幸いにして阪神高速道路や中国自動車道も渋滞個所はなく、愛車エステイマのドライブ旅行も快適である。
 青空の下、中国自動車道を走る車窓からの景観は、中国山地のなだらかな山稜が新緑に染まり、所々で樹木が赤や青など色鮮やかな花をつけたり、つつじの花などが春たけなわの美しさと、季節感を味わせてくれている。
 移り変わる中国道の山裾の新緑は、まだ初まったばかりで、私の住んでいる南大阪よりも少し遅いように感じる。
 やがて、愛車は中国道自動車から米子自動車道の落合JCTに指しかかって来る。

 米子自動車道へ入ると長い上り坂が続き、愛車はどんどんと高度を上げて行く。
 車窓からの景観も、今までの丸みをおびたなだらかな山稜が、険しさを見せた山稜に変わってくる。
 落合JCTを通過して40分ほどで西日本の軽井沢といわれ、中国山脈の最高峰大山(標高=1729m)などの景観が楽しめる蒜山高原SAに到着する。

 SA(サービスエリア)は高度があるのか車外に出ると、少し冷やっとするが、空は晴れわり、高原独特の心地よい風が吹いている。
 蒜山高原SAの北側には名峰大山が、威厳のあるすばらしい山容を見せている。
 暫くの間、大山の山容が私達の目をひきつけ、蒜山高原の優しい景観と共に大山の魅力を楽しませてくれている。
 SA内はゴールデンウイーク期間中であるためにか、蒜山高原名物の乳製品などが店頭に並び、高原の豊かな情緒をかもし出して、訪れた多くの人たちを楽しませ、賑わいを見せている。
 私たちは、このSAからの風光明媚な景観を撮ろうとカメラを取り出し、撮影することにした。

          
          蒜山高原SAからの中国地方の最高峰「大山=標高1729m」

 蒜山高原SAからの大山を初め、高原全体の景観はすばらしいが、ただ、残念なのは名峰「大山」が少し遠くにあることだ。
 大山は見る場所によって様々な表情を見せる山としても有名である。
 ここからの「大山」は南面に属し、荒々しい岩肌と険しさを見せている。

          
        春を思わせる銘菓の幟が立ち 賑やう蒜山高原SAと秀峰「大山」

          
            満開のチューリップの花咲く蒜山高原SAと名峰「大山」 

          
      米子自動車道上線、下線の蒜山高原SAの間を走行する自動車と名峰「大山」 

           
              蒜山高原SA内に咲いているめずらしく美しい花

            
          蒜山高原SA内の鐘と大山 大山PAからの伯耆富士「大山」

 蒜山高原SAからの大山などの撮影や休憩を終えた私たちは、米子自動車道を北に向かって走らせて行った。
 車窓からは遠くに見えていた大山の山稜が、近くてはっきりと見えてくる。
 愛車は曲がりくねったハイウエーを高度を下げながら走行し、大山の南側から西側へ移り変わっていく。
 名峰大山の表情も、位置が変わるごとに少しずつ姿を変えてきている。
 先ほどの南面に属した荒々しく男性的な表情が、富士山のような優しい山容に変わってきている。
 蒜山高原SAを出発して20分ほどで大山PAの看板が見え出し、立ち寄ることにした。
 大山PAからも大山が美しく見えている。
 ただ、少し遠くに見えるのが残念であるが、ここからの景観の大山を地元では、伯耆大山(ほうきだいせん)または伯耆富士と呼んでいるようである。

          
            大山PAからの大山(別名=伯耆大山または伯耆富士)

          
     大山PA内の休憩施設から 「伯耆大山」または「伯耆富士」と呼ばれる「大山」 

 米子自動車道「大山PA」からの撮影を終えた私たちは、米子自動車道を北へ向かって走行して行った。
 愛車は程なくして米子JCTから山陰道の松江、出雲方面へ入って行った。
 山陰自動車道を走るのは始めてであるが、山陰道は片側2車線を利用した対面通行で、その一部が一般道(R9)のバイパスとして無料開放され、信号機もなくスムーズに走行できる道路である。
 山陰自動車道は国道9号線よりも南側の山沿いに作られた道路であるが、車窓からの景観も、風光明媚な宍道湖(しんじこ)などの景観を楽しむことも出来る。
 愛車は程なくして宍道湖SAに到着する。

          
            山陰自動車道宍道湖SAから玉造温泉や宍道湖を望む 

 宍道湖は面積で日本国内で7番目に大きな湖で、島根県東北部に位置している。
 鳥取県西部に位置する中海についでの大きさの湖で、漁獲量の9割を占めるシジミ漁は有名で、
NHK 朝の連続テレビ小説 「だんだん」 でその関連が全国に放映されている。
 隣りに位置する 中海 とも大橋川で結ばれ、道路からも湖面や川面をかたわらに眺められ、中海と宍道湖をめぐる観光ルートとして賑わいを見せている。
 中海八景や宍道湖水辺八景などの景勝ポイントなどと、移り変わる新緑に映える山々と湖面を堪能できそうである。

 私達は、宍道湖PAを後にし、宍道ICから一般道の国道9号線に出て、出雲方面へ走行して行く。
 走行してすぐに道の駅「湯の川」があり、立ち寄ることにした。
 今夜はどこの地で車中泊をするか、決めてないが温泉には入りたい思っていた。
 道の駅の案内板から、湯の川温泉で日帰り入浴が可能な三箇所の温泉があった。
 その一つの 「ひかわ美人の湯 (斐川フレッシュパーク 出雲いりすの丘内)」 に行くことにした。
 道の駅から小高い丘の上にある 「ひかわ美人の湯」 までは5分ほどで到着する。

          
 国道9号線沿いの湯の川温泉入り口に立つ 湯を汲み体に掛ける八上姫 と思わせる像

 この湯の川温泉にも下記のような伝説があった。
 「神代の昔、出雲からやってきた大国の主命(おおくにぬしのみこと)と恋に落ちた稲羽の国(八上姫=やがみひめ)は、命(みこと)にスセリヒメというお妃があることも知らず、出雲の国に帰られた命(みこと)を慕って、はるばる旅に出られました。
 かよわい足取りで厳しい旅を続けられ、出雲の入り海(宍道湖)を船で進まれていた八上姫は、南の山の谷あいに湯気が立ち上がっているのをご覧になった。
 湯の泉があるに違いないと思い、近づいてみると、そこには岩の間からこんこんと湯が湧き出ている。 
 旅の疲れをその温泉で癒された八上姫は、心身ともに元気になられ、いっそう美しい美人神になられたと伝えられている。」

 日本三美人の湯として和歌山県「竜神温泉」、群馬県「川中温泉」と、ここ島根県「湯の川温泉」が女性に人気があるとの事である。

          
         日本三美人の湯として名高い 湯の川温泉「ひかわ美人の湯」

 「ひかわ美人の湯」の受付で500円(60歳以上は100円引き)を支払って入浴する。
 ゴールデンウイーク期間中のせいか、家族連れの客で賑わっている。 
 この丘一体は、牧場やパン工房などを設けるレジャーランド 「出雲いりすの丘」 の中にある温泉施設のようである。
 湯は ほう酸を多量に含み、日本三美人の湯と称され、「湯の川温泉」の源泉を利用している。
 内湯よりも広い露天風呂に人気があるようだ。
 露天風呂の周りは、落葉樹を森のように配した庭園の中に、大きな石を並べて湯舟を形成、手前の隅には日本瓦葺建築物の中に打たせ湯を造り、自然の中で過ごしているような、リラックスムードをかもし出してくれている。 
 私も露天風呂が大好きで、内湯よりも比較的長く湯に浸っていても、のぼせにくい、露天風呂を利用する事が多い。
 青い空や星空を見ながら湯に浸かってのんびりしていると、ほんとに心身ともにリラックス、一日の疲れを全て癒してくれ、明日へのエネルギーをいただけるように感じる。
 
 私たちは湯の川温泉で体を癒した後、再び国道9号線に出て出雲市方面に向かって行った。
 国道沿いのスーパーで夕食の買い物をした後、出雲大社近くにある道の駅 「大社ご縁広場」 で車中泊をするこに決めて向かって行った。
 湯の川温泉から 道の駅「大社ご縁広場」 までは30分ほどの距離であった。
 愛車は程なくして道の駅に到着する。
 広い駐車場の中には数台の車中泊の車が利用している程度であった。
 私達の遅い夕食が始まった。
 温泉で入浴した後、妻と二人で摂る夕食もまた格別である。
 明日は、妻も初めて行くと言う出雲大社の観光を予定している。 

   


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぶろぐ拝見しました^^ (pooh)
2011-04-25 15:17:04
こんにちは。初めまして♪

来月、神奈川から車中泊で山陰方面を巡りたいなぁ~と情報収集していました。
宍道湖SAを検索していて、「気ままな旅」さんのぶろぐにたどり着きました。

湯の川温泉「ひかわ美人の湯」もよさそうですね~
とてもきれいなぶろぐで読みやすく参考にさせていただきます。

素敵な旅行記なので、足跡を残させていただきました。
またほかの記事も読ませていただきますね♪

旅好きなpoohより
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良い旅をお祈りいたします。 (旅好きなpooh さま)
2011-05-03 20:45:16
ブログ「気ままな旅」へのお立ち寄りありがとうございます。
山陰方面は季節にかかわらず、思いで深い所が多く印象に残っています。
 温泉も良い温泉が多く、旅の疲れを癒してくれます。
 好天に恵まれ、道中の安全をお祈りすると共に、良い旅をお祈りいたします。

               希間々兼行
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