氣まぐれ剣士の言いたい放題

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756 ダム式経営

2010-01-14 10:04:00 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

756 ダム式経営

1960年代半ば、京都で松下幸之助さんの講演会がありました。
講演のテーマは「ダム式経営」

「経営と言うのはダムがいつも一定の水量で満たされているように、不況に備えお金も人も充分な蓄えを持って事業を経営していなければならない」

質疑応答の際、聴衆の1人が
「自分には、余分な資金がない。どうやってダム(蓄え)を作れば良いでしょうか?」と尋ねたのです。

すると幸之助さんは
「まず、蓄えがいると思わなあきまへんなダムはどうしたらできるのか私もよう知りませんのや。
知りませんけども、≪まずはダムを作ろうと強く願うことですわ≫」

あまりにも抽象的な発言に聴衆の人達から失笑が起こり失望し帰る人までいたのですがその失笑が沸き起こる会場の中でたった一人だけこの幸之助さんの発言に「脳天を打ち砕かれるほどの衝撃を受けた!」人がいるのです、この人こそが誰あろう

京セラを創業したばかりの稲盛和夫さんだったのです。
このとき稲盛さんは、そうか!まずは思うことなのかと、脊髄の奥に火が点いたと言っています。

まずは強く思い、行動に移す。これこそが成功への第一歩となりこの後、京セラの快進撃が始まるのです。

「やろうと思ったってできませんのや何か簡単な方法を教えてくれというふうなそういうなまはんかな考えでは事業経営はできない。創造的なアイディアは何かを求めてただ漠然と探している状態では出てこないのです。

問題に直面し悩み苦しんで潜在意識の中にまで浸透し寝ても覚めてもそのことが頭から離れないくらいになってようやくひらめくのです」

  松下 幸之助

同じ話を聞いているのにもかかわらずに成功する人、失敗する人、批判する人、何もしない人、その差は何でしょうか。まずは出来ると肯定的に勘違いし未来の成功した自分の目線で行動してみる。奇跡を起こす為にはまずは強く思うことかもしれませんね。

さすが京セラの稲盛さんですね。一を聞いて百を聞くとはこのことでしょうか。
同じことを聞いても、聞く人によって、なんでこんなにも差が出るのでしょうか。
凡人は百を聞いて一を知るですね。でも、たった一でも前に進めばいいですね。
小生、なんだか氣持ちは進めども、いつも後退しているような?

でも松下幸之助さんも、人が悪いですね。最初からきちんと説明してくれればいいのにねぇ。でも結局いくら説明しても、分かる人にしか分からないのでしょうね。そのことを幸之助さんは、しっかり分かったいたのでしょうね。

以上