氣まぐれ剣士の言いたい放題

氣まぐれ剣士が剣道その他を思うままに書いています。
一度のぞいてください。

445 神の目をもつ画家

2007-01-09 10:07:32 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

445 神の目をもつ画家


 神の目をもつ画家・熊田千佳慕(くまだちかぼ )さん。
年に2~3枚描くのがやっと。それほどに生物の細部まで緻密に描く独自の「細密画法」で、虫や花を50年以上にわたり描き続けているそうです。

例えば彼は枯葉を描くときにこんな風に思うそうです。
「あぁ、この葉にも青春時代があったんだなあ。落ち葉をよくみると、どこかに緑が残っている。それは結局、夏の日のロマンが残っているということでしょう。そういうことがわかってきたから、枯れ葉を描く時は、最初は緑で描いて絵の具で枯らしていくんです。すると、なにか自分を描いてるような気分になる。一体感というか、自分にもまだ青春があるという気持ちになるんです」
 
枯れ葉ひとつ描くのにも、その葉の命を想い、一体化して、緑から描くそうです。
年に2~3枚描くのがやっとというのもうなづけますね。

写真家の土門拳さんは熊田千佳慕さんの展覧会に行って
「これが本当のリアリズムだ。君の絵には心がある。絵を通して心を表現した」と
ボロボロに泣いたそうです。

熊田千佳慕さんは現在94歳。
80歳のとき「いつ死ぬか分からないから、もう一度ものをよく見てみよう」と思ったのだそです。

すると、年をとるほど「見えて」きたんだそうです。バラの花びらも、それまではつるつるしていると思ったら、実は、よくみると縮緬(ちりめん)みたいなボツボツがあったとか。年をとるほどに目がよくなっていくのだとか。

熊田千佳慕さんは僕らが見えないものが見えているのですね。熊田さんの目には、この世界はどのように映ってるのだろう・・・・「美しいですね」by熊田千佳慕

「美しいですね。世界の全てが美しい。でも・・・・・・・・・・・」
「でも根本は愛なんです。美しいから愛してるのはなくて、愛してるから美しい」
         
小生も一度で言いから、「全てが美しい」と映りたいですね。

いかがでした。
次回もお楽しみに                           以上