SUPER GTの第2戦が富士スピードウェイで開催され、GT500クラスはNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)が、GT300クラスはNo.31 Panasonic apr PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組)が勝利した。 開幕戦岡山国際大会で惨敗を喫したレクサス勢が、ホームコースの富士スピードウェイで繰り広げられた第2戦でトップ4を独占し、雪辱を果たした。もともとロードラッグ/ローダウンフォースのエアロダイナミクスで、全長1.5kmのストレートを持つ富士を得意としているSC430は、昨年から今年にかけて、ややピーキーだった空力特性をマイルドにすることで、高い安定性を獲得。速さに強さを兼ね備え、この一戦に臨んでいた。その成果は公式予選の結果に早速表れ、ポールポジションのNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)を先頭に、4台のSC430がトップ5に食い込んだ。本来であれば、No.37 KeePer TOM’S SC430(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組)もこの仲間に入っていたはずだが、彼らは予選1回目にトラブルのためコース上でストップ。これが赤旗中断の原因となったため、ペナルティーとして最後尾からのスタートを余儀なくされたのである。このレクサス軍団に唯一切り込んでいったのがNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)だったが、予選順位と同じ3番手を走行していた彼らは、わずか18周でメカニカルトラブルのためストップ。同じ日産勢で、6番グリッドからスタートしたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J.P・デ・オリベイラ組)に、後を託すこととなった。 こうしてレクサス勢がトップ4を占める態勢は、早くも19周目にできあがったが、その後は同じ陣営同士、“当たらず障らず”で500kmレースを走りきるかと思いきや、実際はその正反対。5番グリッドからスタートしたNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)は、まずNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也/国本雄資組)、続いてNo.36 PETRONAS TOM'S SC430と激しいつばぜり合いを演じたのである。その戦いぶりは実にきわどいもので、「すわ接触か!?」と思わせるシーンが何度もあった。なぜ、同じSC430を駆る彼らはそれほどの激戦を繰り広げたのか? 実は、レクサス陣営内のライバル意識は極めて強く、「他メーカーに敗れるのは構わないが、同じレクサスに敗れるのだけは許せない」との考え方がまん延しているという。実際、レクサス陣営のエース級ドライバーに先日インタビューしたところ、「まずはレクサスのなかでトップになることが目標」と、はっきり答えたほどだった。No.36 PETRONAS TOM'S SC430、No.38 ZENT CERUMO SC430、No.6 ENEOS SUSTINA SC430、No.39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)の4台によるトップ争いは、このオーダーのまま500kmのレースを走りきり、中嶋が今季初優勝を遂げたほか、チームメイトのロシターはSUPER GTにデビューして2戦目で初の栄冠を手にした。なお、日産勢の最上位はNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの5位、ホンダ勢の最上位は前回のウィナーであるNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)の7位だった。SC430とは対照的にハイダウンフォース/ハイドラッグのHSV-010は引き続き富士を苦手としているようだ。
GT500クラスがスタート。この後、SC430同士の激しいバトルが展開される
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