まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第22号:福島、西山温泉老沢温泉旅館に行く!

2006年06月16日 | ■旅行・温泉/東北


相模屋を後にし、次は西山温泉の老沢温泉旅館を目指します。ここは福島に来るたびに電話で問い合わせていますが、いつもタイミング悪く、「今日はやってない」、「今日はもう終わり」などと断られ続けた因縁?の温泉です。今日は元旦ということで駄目もとでいつものように電話したところ「あ~いいですよ」とのこと。念願の老沢温泉旅館の温泉についに入れる日がきました!それにしてもこの旅館、ほんとに客商売?と思えるほどの電話対応。旅館ではなく、まるで普通の家に電話してるような話ぶりです。と言っても決して横柄というわけでは無く商売っ気がまるでないという意味です。

ナビを頼りに進んで行くと、道はどんどん心細いものとなり周囲の積雪も増してきます。辿り着いた西山温泉は、温泉宿が数軒あるものの、隠れ里のようにひっそりとしたした佇まいです。元旦だというのに人も車も全くいません。俗世から隔離されたような本当に静かな場所です。



老沢温泉旅館は、本やネットで事前に知ってはいたものの、建物は旅館というより“道場”といった感じです。玄関をあけると、目の前が家人の居間となっており、おばあさんがぽつんと1人テレビを見ています。まるで田舎のおばあちゃんの家にでも来たような感じです。電話をした者ですと告げ、入浴料を払い中に案内されます。



温泉は旅館裏手の沢に面した場所にあり、やたら沢山カレンダーが吊るしてある階段を下っていきます。良く見るとまだ12月のままです。このカレンダー全部取り替えるのも結構な手間だと思うのですがなぜこんなに沢山あるんでしょう?



階段を降りるとすぐそこが脱衣所となっています。風呂は混浴で、脱衣所もひとつなので、女性は入りづらいかもしれません。歴史のある温泉らしく壁にはいろんな額が飾ってあります。柱掛けの温度計表示は、屋内にもかかわらず1℃。寒いわけです。



写真では湯気にけむり見えませんが、窓を開けて中に入ると、一番奥に温泉神社が鎮座し、遠い昔から温泉を大切に守ってきた雰囲気がビシバシと伝わってきます。長方形のコンクリ製の浴槽が3つ並ぶ様は、例えが悪いですがまるで棺桶のようで、なかにミイラさんでも入っていそうな雰囲気です。



入り口から見て一番奥のほうから温泉が供給されているため奥の浴槽が一番熱く、手前に来るほどぬるくなるという仕組みです。源泉温度が高く加水ナシの為、手前の浴槽でも激熱です。しかし、念願叶ってやっと入ることのできた温泉ですから、やはり温泉神社に一番近い鮮度の良い浴槽に入りたいのが人情です。ひたすらかき混ぜ入浴を試みます。



熱さをこらえていざ入浴です。薄緑色の源泉はいかにも素性が良さそうです。湯の花は、なんとも形容しがたいですが、筋状の玉子スープとでもいうのでしょうか、感触といい見た目といいちょっとグロテスクです。源泉を口に含むとお吸い物のようないい味で、そのまま食卓にあがっても結構いけそうなおいしい?源泉です。



湯気に霞む温泉神社といい浴槽のカタチといい、なんとも不思議な温泉です。他に入浴客もいなかったため沢に面した窓を全開にし外の雪景色を見ていると、このままここに逗留したい気分になります。かなりいい温泉です!次は泊まりで来たいです。

西山温泉 老沢温泉旅館
福島県河沼郡柳津町五畳敷老沢114
0241-43-2014

※入浴料400円
※不定休で立寄り入浴の時間も日によって変動したりするので事前に問い合わせることをおすすめします。

第21号:福島、新野地温泉相模屋旅館に行く!

2006年06月15日 | ■旅行・温泉/東北


不動湯温泉(前号参照)を後にして、前から行きたかった新野地温泉相模屋旅館を目指します。地図で確認すると不動湯温泉からは直線で5~6kmと近いですが、車道だと20km弱でしょうか、以外と遠いです。



ちなみにこの日は2006年の元旦です。空は気持ちよく晴れ渡り、ぐんぐんと山道を登る車窓からは、福島市街がキレイに望めます。



途中道は細くなり、きれいに圧雪された道を進んでいくと新野地温泉相模屋旅館に到着です。建物は山の中とは思えない程、大きく立派なものです。宿の公式HPによると客室は23部屋あるそうです。天気はいいですが車の温度計は-8℃を表示しています。さすが標高(1200m)が高いだけあります。



受付を済ませ、まずは内湯に向かいます。館内を通り抜け、温泉へと続くアプローチは、ほったて造り(自分命名)で結構ボロく、期待も高まります!浴舎は期待通りの鄙びっぷりです!旅館は建て直しても離れの浴舎は昔のまま残している気概がステキです!



お湯は白濁の硫黄泉。源泉が高温のため加水されていますが、雰囲気といい温泉といい、かなり良い感じです。これで宿自体も鄙びていたら間違いなく泊まりたい宿になっていたでしょう。



一通り内湯を堪能し次は野天風呂に向かいます。内湯のすぐ横の扉から外に出ると、薄暗い内湯とは対照的に雪の反射で目が眩みそうです。木道を数十メートル歩いて行くと男湯と女湯の分岐となります。このあたりまでくると噴気孔から吹き出す蒸気もよく見えます。



野天風呂は、周りを雪に囲まれ、内湯とはまた違った良さがあります。同浴のおじさんはビールを飲みながら恍惚の表情で入浴しています。元旦からこんなに良い温泉に浸かれ、温泉好きで良かったとつくづく感じます。



今日も何ヶ所か温泉に入る予定のため、館内にある内湯は見学のみとします。

ロビーで妻を待つ間、牛乳を飲みます。これがまた夏のビールに匹敵するうまさです。雪の無い季節にもう一度来たい温泉です。

新野地温泉相模屋旅館
http://www6.ocn.ne.jp/~sagamiya/
福島県土湯温泉町字野地2番地
0242-64-3624
※日帰り入浴:10時-15時 500円
※内湯 各2、野天 男1・女2


第20号:福島、不動湯温泉に行く!

2006年06月13日 | ■旅行・温泉/東北


こけしで有名な福島の土湯温泉のさらに奥、不動湯温泉は、深い山懐にひっそりと佇む、大正8年創業の歴史ある一軒宿です。数年前日帰り入浴で立寄ってからその鄙びっぷりに感激し、次は泊まりでと考えていましたが、やっとその日がきました。



雪深い肘折を後にし、福島に向かって南下です。途中どこかで立寄り湯でも、と考えましたが目的地まで意外に遠く、昼飯抜きでひたすら車を走らせます。15時位にやっと麓の土湯温泉街までやってきましたが、この日は大晦日、写真ではわかりづらいですが土湯温泉街は観光客の車で小渋滞です。道路は完全凍結し、スタックする車も続出です。



スリップに焦りながらも、ようやく温泉街を通過し、ここから不動湯温泉までは3~4kmの林道となります。この林道、夏でもかなりの悪路ですが、雪道はそれ以上にエキサイティングです。



なんとか辿り着いた不動湯温泉は相変わらずの鄙びっぷりです。かつて高村光太郎も智恵子さんと泊まったらしく、意外となんて言っては失礼ですが、実は由緒ある宿です。



受け付けを済ませ、部屋に通されると、前日の葉山館(17号参照)のだだっ広い部屋とは打って変わり割とミニマムなお部屋(室名つつじ)です。6畳間の隣には4畳半もなさそうな小さい部屋がついています。どうやらここに布団を敷くようです。ひととおり荷物を整理し、早速温泉に入ります。



源泉は、炭酸鉄泉、単純泉、硫黄泉と3つあり、浴槽は、混浴内湯2、女性専用内湯2、混浴露天1、源泉も浴槽も数が多くバラエティーに富んでいます。どの風呂に浸かっても気持ちがいいですが、私は写真の「羽衣の湯」が一番好きです。しかしながら気になる点がひとつ。。混浴露天は数年前入浴した際は、床下源泉の温めで白濁+硫黄臭でしたが今回は、塩ビ管からの温泉投入で熱めの無色透明の前回とは全く違う温泉へと変わっていました。はて?どういうことなんでしょう???





そんな疑問も生まれましたが、気を取り直して晩飯です。今日は大晦日、一年を振り返り静かに食事を頂きたいとこですが、俗人の私達はこの風情とは、とうてい似つかわしく無い格闘技なんぞやを見つつ楽しく夕食です。食事は良くある宿料理ですがおいしく頂けます。ビールも数本頂きすっかりよっぱらってしまい、来るべき2006年に思いも巡らすこともなく、年越しの時間を待たずに爆睡してしまいました。



一部のサイトでは冬期休業なんて書いてあるところもありますが、しっかりと通年営業されてます。積雪期は特にアプローチも大変ですが、しっぽりと温泉を楽しむにはこのうえない場所だと思います。いつになるか分かりませんが、また訪れたい場所のひとつです。

不動湯温泉
福島県福島市土湯温泉町字大笹25
0245-95-2002
室数14

※05.12月、部屋名:つつじ 一泊二食10,00円
※ビール 700円
※入浴のみ 500円


第19号:山形、肘折温泉、共同湯に行く!

2006年06月12日 | ■旅行・温泉/東北


肘折温泉には3つの共同浴場があります。上の湯、河原湯、疝気湯、それぞれ個性があって素晴らしい温泉です。第17号で紹介した葉山館に泊まった際、せっかくだからと“はしご湯”と決め込みました。

まずは最も有名な上の湯に向かいます。それにしてもすごい雪です。屋根の上も道路端も街中の人が迫り来る正月に備え雪かきに追われています。ちなみにこの時(05.12月下旬)、気象庁のHPによると肘折の積雪は2メーターちょいでした。葉山館から徒歩10分ほどで上の湯に到着です。



思ったより立派な建物です。受付のおばさんに宿で貰った入浴券を手渡し、いざ入浴です。10~15人ほど入れそうな大きめで浴槽は、お地蔵さんの足下から温泉が出ています。投入量も結構あり営業終了時間のすこし前に入りましたがお湯もそれほどくたびれていません。飲泉用のコップも置かれていたため口に含んでみるとくせの無い昆布味です。同浴の先客もやがて上がり、しばし温泉を独占です。



次に向かったのは河原湯、地図を片手にウロウロしていると、湯浴み客らしき地元のおばあさんに遭遇し、道を教えてもらいます。入浴するには、なんとも説明しづらいですが、河原湯近くの民家でお金を払い、カードキーを借り、出たらまたお返しするという一風変わった入浴システムです。観光客にも解放はしていますがなんとも地元臭ぷんぷんの私好みの鄙びた建物です。

中に入ると狭い脱衣所に2~3人が入れる浴槽があります。客は私一人。早速入ってみると、、熱い!モーレツに熱いです!水で埋めたいところですが、先ほど出会ったおばあさんにお湯は熱いけど、地元の人は熱湯が好きだから、出来るだけ埋めないで。と言われていたので、桶で何度もかき回し自然冷却を試みます。結構な時間必死でかきまぜ何とか入れるくらいになりましたが2、3分が限度です。よって、熱いっ!としか記憶がありません。とは言っても地元の人に愛される共同湯はほぼアタリです。



はしご湯のとりを飾るのは疝気湯です。これまた地図を片手にウロウロと探しながら歩きます。迷いながらもなんとか辿り着き、場末のスナック風情のお店に入浴料を払い鍵を開けてもらいます。こちらは河原湯とは打って変わって温めのお湯です。入浴してすぐに30前半とおぼしきお兄さんと同浴となりいろいろと話をしました。

そのお兄さんは地元の方で、一時東京で働いていたようですが地元が恋しくなり、こちらに戻ってきたそうです。雪は多いけどたいしたことは無い、肘折が一番住みやすいよ!と言っていたのが印象的でした。昔は小学校にプールがなく温泉公園の前の堰堤で水泳をやったこと、同級生はほとんどが肘折を離れてしまったこと、いろいろと教えてくれました。私が静岡から来たことを知ると、泊まるとこはあるのか?明日はどこへ行くんだ?といろいろと気に掛けてくれました。地元の人とのやりとりは楽しいもんです。



夕食の時間が迫っていたためお兄さんに別れを告げ、疝気湯を後にしました。辺りはすっかり陽も落ち、ひっそりとした温泉街を足早に帰路につきます。小雪の降る中、肘折の夜は今日もふけていきます。


肘折温泉

上の湯 8時~18時 200円
河原湯 8時~18時 200円
疝気湯 9時~21時30分 200円


第18号:大王膳に行く!

2006年06月11日 | ◎焼肉 


今日の晩飯は焼肉です。最近お気に入りの大王膳に行ってきました。店内は全六卓の小さいお店です。

写真はトロカルビ。これが食べたくてこの店に行くようなものです。肉は仙台牛黒毛和牛だそうです。もっかのところmy favorite cow?です。仙台といえば私の初出張地。このお肉さん達も杜の都で育ったと思うと感慨深いものがありますが容赦なくいただきます。



かなり脂っこいため大量には食べれませんがめっさうまいです!生中が280円と格安なのもうれしいです。



大王膳
静岡県静岡市駿河区見瀬109(以前は馬淵にありました)
054-282-1729

※仙台牛黒毛和牛トロカルビ 980円
※コムタンクッパ 1,000円
※生ビール 280円

第17号:山形・肘折温泉葉山館に行く!

2006年06月10日 | ■旅行・温泉/東北


近郊の農家が農閑期になると湯治のために逗留し、古くから栄えていた肘折温泉。骨折などの後遺症によく効く良泉で今では全国から湯治客が訪れます。夏スキーで有名な月山の北の麓に位置し日本でも屈指の豪雪地帯です。そんな肘折温泉に全国から記録的な豪雪のニュースが飛び交っていた今年の冬に出かけてきました。



静岡から肘折温泉までは高速利用で8~9時間。途中、松尾さんになったつもりで最上川のライン下りも楽しみます。目指す葉山館は温泉街の一番奥に位置し、温泉公園の対岸にあります。新館(と言っても結構な年紀)と旧館があり、大正2年に建てられたという旧館は存在感がビシバシ伝わってくる数寄屋造りの建物です。豪雪地帯らしく屋根の傾斜が大きく、横からみると兜のようなカタチがまたいいです。数年前に見た雑誌では茅葺きでしたが、残念なことに瓦へと変身していました。



「ごめんくださーい」と中に入るとほっぺの真っ赤なおばさんが出てきて部屋まで案内してくれます。眺めの良い部屋で、と予約した部屋は旧館の「もみじ」。中に通され驚きましたが広縁まで付き20畳近くありそうな広い部屋です。部屋の割にはこじんまりしたオコタはご愛嬌で、微妙に浮き沈みのある畳は雪国ならではです。



隣の部屋からつげ義春でも出てきそうな風情に感動しつつ早速ひと風呂浴びます。葉山館は湯治宿らしく男女各1の内湯のみ。浴場は旧館の1Fにあり、冬場は囲いで見えませんが銅山川に面しているため内湯ながら開放感もあります。薄茶褐色の温泉は、炭酸と塩分を含んでいるためよく暖まります。少し口に含むといろいろな交じり物のなかに鉄っぽさも感じる微妙な味です。外は相変わらずの雪模様、静岡では考えられない光景です。



食事は、朝夕ともに部屋食で正直あまりおぼえていませんが普通の田舎料理で美味しくいただけました。華やかさや豪華さを求める所ではないので食事は質素なものでじゅうぶんです。

一夜明け、前日から変化のない空模様。車の上には凄い雪です。肘折の人同様に雪掻きに精を出し、名残り惜しくも肘折を後にします。

つづく。



肘折温泉 葉山館
http://www15.ocn.ne.jp/~hayama/html/top.html
山形県最上郡大蔵村大字南山621
0233-76-2326
定員40名
室数18

※05.12月下旬、部屋名:もみじ 一泊二食8,600円
※暖房費(1室)600円
※ビール 600円
※入浴のみ 300円


第16号:乗鞍せせらぎの湯に行く!

2006年06月09日 | ■旅行・温泉/長野県


乗鞍高原温泉は松本から西へ車で1時間弱。1200~1500mの高原地帯です。民宿やペンション、旅館等、沢山ありますが気軽にひと風呂という時は、村営(統合して今は市営かな?)の日帰り入浴施設「湯けむり館」が有名です。と言いつつ私は一度も行った事がありません。年に数回乗鞍に行く私ですが温泉と言えばもっぱら「せせらぎの湯」です。最近ではいろんな人に知れ渡り観光ジーズンには結構な人が訪れますが、数年前まで浴槽も1つしかないそれは鄙びた風情の温泉だったと聞きます。



浴舎を建て直してからは男女別浴となりましたが簡素ながらいい味を出しています。洗い場なども無く浴槽も快適人数2~3名と思われるほどの小さなものですが、純粋に温泉を楽しむには申し分ありません。乳白色の温泉は第2号の湯川源泉からのもの、女湯のすぐ横には沢が流れ文字どおりせせらぎを聞きながら入浴することができます。最近はマナーの悪さなどから観光客には解放しない共同湯も多いですが、ここもそうならないようにルールとマナーを守って入浴したいものです。



せせらぎの湯
長野県松本市安曇
TEL.無し
料金:無料
※積雪期は閉鎖

第15号:ホッツケーキをつくる!

2006年06月04日 | 家族の出来事


最近すっかり主夫の私ですが今日は昼飯をつくります。といってもレパートリーには限りがあるため、簡単につくれそうなホットケーキを食料棚からセレクトします。ひとり暮らしをしてた頃はたまに料理をつくったりしたものですが、たいがいビールを飲みながら味見しつつ、つくるというのが常だったため、ビールを飲み終えるころにはつくり途中の料理も半分以上食べてしまっていることが多かったです。。そんな反省を踏まえつつ今日は禁酒で料理に取り組みます。自分でいうのもなんですが結構うまいくできました。

今日は、さしてどこにも出かけない休日でしたが、こんな休みもたまにはいいもんです。そろそろホタルの季節です。

第14号:くろ麦に行く!

2006年06月03日 | ◎蕎麦


今日の静岡はまずまずの天気、午前中に掃除洗濯を済ませ、昼食は久々に「くろ麦」へ行ってきました。静岡は水がおいしいため、全国的に見ても旨い蕎麦屋が多いと聞いたことがあります。そんな静岡にあって私の一番のお気に入りはこのくろ麦です。



店内は相変わらずの盛況です。五分ほど待ちましたが旨い蕎麦が食べられると思えばまったく苦になりません。客層も幅広く、一人でやって来て、さっと蕎麦をたぐる人。子ども連れの家族。なにやら訳あり風の男女。旨い蕎麦は人を選びません。



わたしが頼むものはいつもだいたい決まっており、今日は、ビール、玉子焼き、さらしなそばをいただきます。「さらしな」は原料十五貫からわずか一貫しかとれない特殊なもの。真っ白で適度なコシのある細打ちで、甘口のつゆによく合います。妻が頼んだおせいろ天盛りも、つまみつつ至福のひとときです。

古川修 著「蕎麦屋酒」によると「良い蕎麦屋は、蕎麦を堤供するということに関する店主の考えがしっかりしていて、美味しい蕎麦をお客に食べさせようという情熱と努力が伝わってくる店である。」とある。この店もそんな店のひとつだと思っています。

今日も旨い蕎麦が食べられて幸せです。

くろ麦
http://kuromugi.jp/
静岡市駿河区さつき町8-15
054-287-8539
月曜休み

※ビール(エビス)630円
※玉子焼き420円
※さらしな893円

第13号:静岡で新雑誌創刊!

2006年06月02日 | その他いろいろ


旅行で県外に出かけた時は必ずコンビニにたちより、その土地の地方紙(新聞)を買うようにしています。家に帰って旅行してきた場所のローカルニュースを読むのは楽しいもんです。また雑誌コナーにも立寄り地方出版社の雑誌をぱらぱらめくるのも楽しく、面白いものがあると買って帰ったりもします。

私の地元静岡では地方出版不毛の地?などと勝手に思っていましたが、新しい雑誌が創刊されました。その名も「sizo:ka」。浮ついた感じのない、大人の雑誌です。デザインも暮らしの手帖風の落ち着きのあるものでとても気に入ってます。

創刊号は「ぶらぶら商店街」という特集。かつて大山ハッピーロードをぶらぶらしていた自分としては、興味のある読み物です。

毎日新聞の地方版によると編集長は東京で出版の仕事に携わっていた方で地元静岡にもどり「文化的読み物が少ない」と感じ同誌の制作をはじめたようです。新参者には厳しい出版の世界ですが是非とも頑張ってほしいものです。

次号は7月20日発売とのこと。待ちどおしいです。

sizo:ka
静岡マガジン社発行
AB判 680円