菊若会

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音楽への道

2014-01-13 09:35:04 | 雑感




私は生まれつきの視覚障害者で
両親は早くから音楽の道を進めていました。

5歳の頃地元のピアノの先生につきました。
バイエルは耳ですぐに覚えたので
先生は「この子は天才だ」と言われて
両親は大変喜んだそうです。
これは今になって分かりましたが、
生徒集めのリップサービスに違い有りません。
1年もたたないうちにバイエルは上がりましたが
手の大きさが曲についていかずに
ピアノのお稽古を止めることとなりました。

小学校に上がった1956年6月、
宮城道雄が遭難し、箏への関心が高まった頃に
箏を始めることになり、1957年の7月に
伊丹におられた菊井松音先生に入門する
事となりました。

当時は「毎日稽古」と言って私の場合週3回お稽古に伺いました。
少しずつ口移しの稽古ですからなかなか捗が行きません。

家に帰って習った曲のおさらえをしても
周りで近所の友達が楽しそうに遊んでいる声を聴けば
気持ちがそわそわするのは私だけでしょうか?
そんなこんなでだんだん稽古をサボるようになり
その間にバイオリンやアルトサックスなども手にしましたが
中学3年の夏に進路を決めるときに
幼い頃の事が頭をよぎり、楽への道に進むことに決めました。

(写真は阪神・淡路大震災メモリアルコンサートからのひとこま)

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