日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

カササギ殺人事件

2018-12-27 06:05:03 | 読書
アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』を読みました。



1955年イングランドサマセット州の田舎町の貴族の家で働く家政婦が階段から転落して死亡しました。掃除機のコードを足に引っ掛けた事故と思われます。屋敷には鍵がかかっていて、密室状態でした。続いてこの屋敷の持ち主であるサー・マグナス・パイが首を切り落とされて死亡します。名探偵アティカス・ピュントは、家政婦の事故も殺人であるとして捜査を始めます。マグナス・パイは傲慢な性格から、村の人々そして愛人のいる妻からも憎まれていました。



スーザンはアティカス・ピュントシリーズの作家アラン・コンウェイの担当編集者です。シリーズ最新作である『カササギ殺人事件』の原稿を渡されて読み始めたのですが、結末部分が欠落していました。しかも原作者アランはこの作品を書き終えた後謎の自殺をしてしまいます。結末部分を探しにアランの周辺を調べ始めたスーザンは、アランの自殺が他殺ではないかとの疑問を抱きます。この作品は作中の犯罪と、作者をめぐる自殺疑惑という入れ子構造の作品になっています。文庫では上巻がパイ屋敷の事件、下巻がアランをめぐる事件が描かれています。

話題の作品で、どこの書店に行ってもこの赤青の表紙が平台に積まれているのを見ました。評判通りの快作でした。
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