日常のあれこれをそこはなとなく

写真、料理、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。最近ゴールデンレトリバーの女の子が来ました。

タコの心身問題

2019-02-13 06:26:52 | 読書
『タコの心身問題』を読みました。



この本は哲学者で心理学者の筆者が、最新の動物行動学などを踏まえて、タコの内面に迫った作品です。無脊椎動物であるタコには不自然なほど多くの神経細胞があります。そのタコが、多くの神経細胞をどのように使っているのか、あるいはタコが何を感じ、何を思っているのか、同部行動学と筆者のダイビングによる観察によって解明しようとしています。



タコの神経細胞は、その多くが脳ではなく足にあります。人間など脊椎動物では神経細胞が脳に集中しているので、その構造や脳による支配系統が想像つきやすいです。ところが、タコの場合、8本の足それぞれに指示系統がある状態になります。筆者はこれをJAZZの演奏にたとえて説明しています。JAZZの場合、基本となる部分は守りながら、各演奏家は独自に自分の即興演奏を加えて行きます。タコの場合も主たる指示は脳から与えられますが、各足は自分の裁量でも独自の動きをするようになってると言うのです。

生命の進化の過程を踏まえながら、心がどういう風に生じてきたのか、そしてそれが生命にどのような影響を与えて来たのかについて丁寧に書いてあります。実際に海に入っての観察部分も多く、哲学的なところは堅苦しい感じもしますが、楽しく読めた一冊でした。これからタコを食べるときはちょっと考えてしまいます。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 大会2日目 | トップ | はなちゃんとお誕生日会 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事