日常のあれこれをそこはなとなく

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数字をひとつ思い浮かべろ

2018-11-10 05:21:36 | 読書
ジョン・ヴァードンの『数字をひとつ思い浮かべろ』を読みました。



ニューヨーク市警の敏腕刑事だったガーニーは、引退してニューヨーク州の田舎町に妻と二人で暮らしています。そこに大学時代の知り合いが訪ねて来ます。不気味な手紙を受け取ったというのです。手紙には赤インクの手書きで、1から1000までの間の数字をひとつ思い浮かべろと書いてあります。658という数字を思い浮かべて、同封されていた封筒を開いてみると、そこには658という数字が書かれていて、お前のことは何もかもお見通しだという脅迫めいた文が書かれていました。



手紙の受け取り人はそれほどの友人でもなく、現役時代は仕事一辺倒で妻を顧みなかった反省からの田舎暮らしでもあって、そんな妻の手前もあるのですが、ガーニーはこのトリックというか謎に取り込まれて行きます。かつては飲酒癖があってその後更生施設でやり直しをはかり、現在は心を病んだ人たちを導く施設を運営している友人の身辺でガーニーは捜査を始めます。ところがその最中に友人は殺されてしまいます。

傑作ミステリを読むたびに、いやはやと言っていますが、これまたいやはやな作品でした。数字の謎、殺人現場のトリックなど、見事な本格謎解きミステリでした。現代警察の捜査常識を踏まえながら、謎が謎を呼んで息もつかせない展開を見せます。評判通りの作品でした。
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