日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

オレって老人?

2018-08-02 05:28:46 | 読書
南伸坊の『オレって老人?』を読みました。



南伸坊さんのエッセイは、これまでも何冊か読んで来ました。最近は凝った顔真似というかコスプレというかで活躍されていますが、糸井重里さんのほぼ日で、糸井さんとあちこち出かける『黄昏』シリーズも楽しく読ませてもらっています。



で、この本ですが、彼が「老い」をテーマに書いたエッセイのアンソロジーになっています。冒頭の文章は56才の時のもので、それから概ね60代に書かれた、老人テーマのエッセイです。いつもながらの軽妙な筆致で、重いテーマもさらっと書いています。ただ、テーマがテーマだけに、読後感が重くなる文章もあります。

この本で読んだわけではないのですが、彼が雑誌の企画で自分の死亡記事を書くことになった時に、自分の死因を、いなり寿司を喉に詰まらせたとしました。その時の妻のコメントが「この人はつまらない人生だけは送りたくないって言っていたんです。最後に詰まらせて本当に良かったと思います」と書いていて、吹き出しました。これを書いている僕も59歳です。ほぼ老人です。
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