日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

火花

2015-08-09 07:14:05 | 読書
又吉直樹の芥川賞小説『火花』を読みました。



お笑いを極めようと日々精進する主人公と、その先輩神谷との火の出るような交流を描いた小説です。文章がとても上手でおもしろかったです。

あこがれの先輩と後輩という構図を軸に、まさしく笑いにフォーカスしたストーリーはさすがだと思いました。太宰治の小説によく出てくる破滅型の人物造形も説得力がありました。



主人公の成長を描く青春小説としても読めますし、お笑いそのものに関する考察も非常に深いものがあって、これが共感を呼んでいるのだと思いました。
コメント
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