馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

夏 少年時代が聴こえる。50年前に逝った3人と会話するのだ❕

2024-08-19 08:40:26 | 日記
8月19日(月)
(4) 老いさらばえて

続きです。
体調は徐々に快復のようだ。
妻が言う。
「お米が何処の店の棚にもない」。
天候不順で不作。
歩く遊歩道は熱波が真上から射す。
白帽子、短パンン、リュックを背負い。
足取りヨタヨタで歩く。

遊歩道1  

大汗が目に溜まる。
卸売り団地の米卸センターにやって来た。
シャッターが下ろされ、
臨時休業の貼り紙。






遊歩道を右折して海岸へ向かう。
しかし、気力は失せ引き返す。
10日間余り病床に伏せていれば仕方ない。
木陰の遊歩道の帰り道。

遊歩道2  

鳥の囀り、蝉時雨もお休みだ。
毎夏、井上陽水の少年時代が流れる。
僕は、逝ってしまった3人を
その歌詞を54年前に遡って回想するのだ。
「夏が過ぎ、風あざみ
誰のあこがれに さまよう
青空に残された 私の心は夏模様」

もう、とっくに過ぎてしまった時だが
僕の中には、その時々の光景が、天然色で声も
ありありと眼前で広がるのだ。
下記ブログは2020年8月4日の記事
再掲です。



北アルプス北尾根で24歳で逝った同期の命日
僕は、同期の3倍の年月を生きた。
毎年、想いいずるのだ。
50年前8月5日
出かけるので玄関から出た。
陽盛りの午後、家の前、雑木林から蝉時雨
お袋が「電話が鳴っているよ」叫んでいる。
山岳部先輩からだ。
「おい、あいつが、北アルプス北尾根で滑落して不明だ」
縁側で呆然と次の電話を待っていた。
鳴り響く蝉の合唱が読経のようだ。
翌日、松本往き特急に3人乗車
上高地木村小屋にいた。
豪雨は森林を騒めかせ、雨風が全身に浴びた。
既に到着したご両親が、声も出せず
すがりつくように懇願した。
僕たちは、雨具なしで、幕営地の涸沢に向かう。
振り返るとご両親は、ざんざんぶりの豪雨の中
傘も差さず僕たちを見詰めていた。
深々と頭を下げた。
同期とは北アルプスの山小屋で1年生の7月
荷上げのバイトをした。

屈託なく、ニコヤカニ寝転ぶ同期は
繊細な心で、荒々しい山岳部には向いていなかった。
もう一人は、51歳 御盆14日で脳腫瘍で死去。
初孫は4日後産声をあげた。

生まれ故郷の富山平野で田んぼの畦道の墓で
34歳で亡くなった父と立山連峰を仰ぎ見ている。
北アルプスで逝った同期は、語学をドイツ語履修。
全くわからん と嘆いた。
教授は、後に芥川賞作家になった柏原兵三先生
富山の疎開先での少年時代を過ごした
「長い道}の小説。
原作が後に藤子不二雄先生により漫画化され
井上陽水が作詞作曲して名曲となる

体育会陸上部 部長に就任。
山岳部の部室に挨拶に来た。
挨拶で「僕は富山で育ったので北アルプスは知っています」

「これから、太った体を鍛えたい」と挨拶
肉がたっぷりついた体でニコヤカニ語った。
井上陽水の名曲 少年時代が流れると
道半ばで逝ってしまった二人に涙ぐむ。

歳月は加速度を増して流れる。
もう、二人を夢の中でうなされることはない。
黄泉の谷の向こう側で
僕がまもなく到着するのを
今か今かと心待ちしている。
机上には、二人が僕に微笑んでいる。

[映画]少年時代 エンディング〜エンドロール

少年時代 - 井上陽水(フル)  

毎夏 僕は涙ぐむのです。
時間がある方は
詳細はプレビュー参照




エピローグ 8月4日は同期の北アルプス滑落死命日。晩夏 夢はつまり想い出のあとさき
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/1a4f6b6a4281bb4c6c77273d616fd640


井上陽水 少年時代 名曲誕生 風あざみ?