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退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

幸福な世界 9

2015-09-12 15:48:24 | 韓で遊ぶ


愛の絆創膏
1900年代の初め、アメリカ、ニュージャージー州。平凡な会社員アール ディクソンという人が、恋人のジョセフィンを新婦に迎えました。いちゃいちゃと仲睦ましい新婚生活。寝ても起きても、座っていても歩いていても、彼はひたすら妻のことだけを考えていました。
「愛するジョセフィンは、今頃、料理をしているだろうな、、、、今日は何事もなければいいが。」
仕事場でさえも、妻を心配し、居ても立ってもいられない理由は、妻が料理をしていて、度々、手の怪我をするからでした。
「あ、おいしい、、。お、また手を怪我したのか。」
包丁で切ったり、火傷をしたり、妻のきれいな手は、傷が絶えることがありませんでした。それでも妻は幸福でした。
「あなたのために料理をしていて、こうなのだから、このぐらい何でもないわ、ほほほ。」
目の中に入れても痛くないほど、愛おしい妻の手を治療するたびに彼は悩みました。
「一人でも簡単にはれる絆創膏があればいいのだが、、、。」
怪我をした手にガーゼを当てて、その上に絆創膏を巻いて、一人の手で治療することは難しく不便なことでした。自分が家に帰らなければ傷の治療ができない妻のために、彼はいい方法を模索しました。医薬品の会社に通って、医療用品の近くに居た彼には、難しくない悩みでした。
「絆創膏の上に前もってガーゼを張っておけば、一人でも簡単にはれるはずだ。」
残った課題は絆創膏を保管する方法でした。ガーゼを張っていない部分はべたべたしてほこりがつきやすいからでした。
「何がいいか、、、。」
頭を絞りましたが、到底、答えを見つけることができませんでした。
「ジョセフィンのためにも、必ず考え出さないと。う、、、きっといい方法があるはずだ。あ、こうすればいい。」
べたべたする両側の接着部分に強い布を当てて使う時にはがせるように作った傷絆創膏。
「布だけはぐとすぐにつけられるから、すごく楽だわ。あなた、ありがとう。」
彼が作った最初の傷絆創膏を公表すると、すぐに世界的な人気商品になりました。彼は会社に大きな功績を立てて、副会長の座まで上りました。一度に富と名誉を手にした彼は、成功の秘法を聞かれると、いつも同じように答えました。
「私は成功のために発明したのではありません。ただ、愛する妻を幸せにしてやりたかっただけです。」
100年と言う長い時間、全世界の人々の傷を包んでくれた傷絆創膏。その偉大な発明の根と始まりは、ただ、「愛」だったのでした。
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