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退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

幸福な世界 9

2015-09-08 08:07:00 | 韓で遊ぶ


心を動かしたければ
四輪馬車に乗って旅行をしていた長い巡礼の行列が、静かな田舎道で急に止まりました。狭い道を塞いでいた巨大な物体、他でもない、村の黄牛のせいでした。
道の真ん中に、どかっと座って巡礼者の足を止めた黄牛を野原に動かすために、力のありそうな若者たちが出て来ました。
「せーの、よいしょ、うっ、、、。」
何人かの力を合わせましたが、その牛を動かすには、とても力が足りませんでした。
「あー、すごく重たいよ。私たちの力だけではダメだ、、、、。」
一刻も早く目的地に向って行かなければならない巡礼者たちは焦りました。彼らは牛を追い払うために頭をつき合わせました。
「首に綱をかけて引っ張ったらどうでしょうか。」
綱をかけて引っ張りもしてみて、石を投げて驚かせたりもしてみて、ぴしゃりと尻をたたいたりもしてみたけれど、むしろ牛は腹を立てた様子でした。
「どうしよう。こいつのせいで一歩も前に進めない、、、。」
黄牛を引っ張るのに最後の力まで振り絞った巡礼者たちは、行くことも戻ることもできない状況にだんだん疲れていきました。黄牛が自分の意思で道を空けてくれる以外に、他の方法がないように見えました。その時、状況を見ていた一人の少年が馬車から降りました。少年は野原に行って乾燥した草を一束集めました。すぐに牛のところに行った少年は干草の束を差し出しました。
「牛さん、さあ、、、食べて。」
少年の手の干草を、牛はおいしそうに食べ始め、少年は草を食べさせながら少しずつ後ろに動き始めました。すると、どんな方法でも微動だにしなかった牛が、巨大な体を起こして立ち上がりました。黄牛が少年について動きながら、とうとう塞いでいた道を空けました。牛のせいで苦労した人々は少年の知恵に驚きました。
「うぁ、すごいね。」
「本当にすごいよ。ははは。」
少年が見せたものは、賢明に障害を克服する方法でした。言うことを聞かない黄牛を動かした力、、、、。それは辛い仕打ちではなく賢い親切でした。
コメント
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