退屈しないように シニアの暮らし

ブログ巡り、パン作り、テニス、犬と遊ぶ、リコーダー、韓国、温泉、俳句、麻雀、木工、家庭菜園、散歩
さて何をしようか

幸福な世界 9

2015-08-13 07:29:01 | 韓で遊ぶ


息子は掃除夫
9歳になる2番目の子は、とてもせわしなく散漫なところが多い、いたずらっ子です。とんでもない面も多く、やきもきさせる主人公です。褒めることはおろか怒られなければ幸いというところです。
そんな子が、ある日お風呂をきれいに掃除して私を驚かせました。はじめて見せた大人びた行動に、私はとても喜んで言いました。
「チャンウが掃除を全部やったの。まあ、えらいわね。」
それは、私が子供にしてあげた初めての称賛でした。母の称賛に自信感をもらったのか、子供には将来の希望が生じました。
「ママ、僕、今度大きくなったら立派な掃除夫になる。」
年端の行かない子供が言うことだからと思って、聞き流していたのですが、、、。学校で父兄会があった日、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けて帰って来ました。
各自の将来の希望を書いて貼ってある子供の私物箱。子供の名前の前で私は凍り付いてしまいました。
「なんなの、将来の希望が本当に掃除夫なの。」
勉強ができるようになれば、変るのではないかと思いました。
「今日から英語塾に通わせなきゃ。勉強させなきゃ。」
私の作戦の効果があったのか、何日か後、息子の日記帳には、私が満足するような話が書かれていました。
「これから英語を一生懸命勉強しなければならない、、、。」
「あの子もわかったのね。」と思って安心したとたん、それに続く言葉にがっくりしてしまいました。
「英語を一生懸命勉強して、絶対にアメリカのビルの掃除夫になるのだ。」
後で担任の先生を通して聞いたところ、息子は毎日のように、このクラスあのクラスと回って靴箱を整理して、汚いトイレ掃除を一手に引き受けるいい子だということでした。掃除に命を捧げた人のように、手から箒を離すことができない、、、これぐらいになると息子の考えを尊重してやらなければと思いました。無条件に反対ばかりするのも脳がないですから。自分が好きで得意なことに熱中して没頭する姿、それよりもやり甲斐のあることがあるでしょうか。
「チャンウは本当に掃除が上手ね。」
子供にとっての特効薬とビタミンはママの称賛だったのでした。人に与えられた才能を見つけ出して仕事のできる人になるように導いてやる称賛の力、、、。うまく蒔かれた言葉の種が人に実を結ばせる栄誉分なのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸福な世界 9

2015-08-13 07:21:51 | 韓で遊ぶ


今日から新しい本です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする