ラクダの母性愛
3人の商人がラクダに乗って砂漠を進んでいた。彼らが家を発って砂漠を歩き始めてからすでに2ヶ月だった。彼らは疲れていた。たっぷりと準備した水と食料も底をついて久しかった。
彼らは進むほどに乾きと餓えに我慢できずに精神が混迷して行った。いつも通っていた道だったがどこがどこだか方向さえもわからなくなっていた。行っても行っても砂の丘だけがあるだけで道を失ってからも久しかった。彼らはだんだん絶望の中にはまっていった。もうじき死が訪れると言う恐ろしさに身を任せた。
彼らが生き残れる道はオアシスを見つけることだけだった。水があるところを発見することができなったら、死ぬだけだという事実を彼らはよく知っていた。
しかし、彼らはオアシスを発見できなかった。急にオアシスが見えてやっと走っていくとただの蜃気楼に過ぎなかった。
彼らの中で一番年の若い3番目の隊商がラクダの背に座って気を失った。続いて残った二人も気を失った。
太陽の日差しは依然と暑かった。彼らはそうやってラクダの背に乗ったまま熱い砂漠を進んでいた。
しかし、神は彼らの味方だった。神は彼らをそのまま死なせることはなかった。彼らはラクダの背に乗って気を失っている時、神はラクダをして彼らを木と日陰がある水辺に導いたのだった。
彼らは元気を回復した。しかし、神は完全には彼らを助けなかった。3番目の隊商が熱にやられて病んでそのまま死んでしまった。残った二人の隊商は涙を流して彼を砂漠の砂の中に埋めた。
「これから、こいつの墓も探すこともできないな。」
2番目の隊商が涙を流しながら悲しんだ。
すると、1番目の隊商が言った。
「そんなに悲しむな。ラクダの子供を殺して、こいつと一緒に埋めて行けばいい。」
「ラクダは我々を助けてくれたのに、どうしてその子供を殺すことができると言うのだ。」
2番目の隊商は1番目の隊商の言葉に強い危惧心を表した。
しかし、1番目の隊商は2番目の隊商の言葉を黙殺して善良な目をしたラクダの子供を殺した。母ラクダが見ている目の前で子供ラクダを殺して3番目の隊商と共に砂の中に埋めた。そして遠くの砂漠の丘を見ながら言った。
「ラクダは自分の子供が死んで砂漠に埋められたら、長い間その場所を覚えています。だから、私たち隊商の中で誰かが死んで砂漠に埋める時は、ラクダの子供を殺して一緒に埋めるのです。後で、母ラクダについてくるとその墓を簡単に見つけることができるからです。それほどにラクダは自分の子供に対する母性が強いのです。あなたもいつか私のようにどうすることもできずラクダの子供を殺すようになる日が来るでしょう。」









