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退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

泣かないで、花を見なさい

2014-08-15 06:47:41 | 韓で遊ぶ

大統領になった白樫
民主主義をやってみたい南海岸のある島で木たちが集まって会議をした。彼らはその席で直接選挙制で大統領を選ぶことを議決し急いで大統領選挙法を決めた。そしてその選挙法に従って選挙日を告示し候補登録を受け付けた。
しかし意外にも誰も候補登録をしない不祥事が起こった。木たちはもう一度集まって問題点を検討した。候補資格の基準あまりにも難しくしたのではないか、候補登録の申請金をあまりにも多く策定したのではないか、いろいろ問題点を検討、補完して候補登録を実施した。
しかし、結果は同じだった。ただ一本の木も大統領になろうと出てくる木はなかった。
木たちはまた緊急会議を開いた。今度は「大統領推進委員会」を作って最も年をとっている木の中で一本の木を大統領として推戴する形式をとることに決定した。推戴委員長は木の中で一番若く人気があるりんごの木が任された。

りんごの木は先に最も年をとっている椿の木を訪ね大統領になることを懇請した。しかし、椿の木は顔を赤らめて手を振って重ね重ね辞退した。
りんごの木は今度は桐の木を訪ねた。しかし桐の木も「人を喜ばせるいい材料になるために努力することに忙しい。」と丁重に断った。
りんごの木は失望しないではいられなかった。内心大統領になりたくても気軽に出ることができないから皆、謙譲の美徳を発揮していると思っていたが、そうではなかった。
しかし、勇気を出してぶどうの木を訪ねた。
「隣の島を見てください。早くに民主主義を花開かせ私達より平和に暮らしています。私たちも一日も早く民主主義を花開かせ隣の島よりもよく暮らせる島にしなければなりません。」
しかし、ぶどうの木もやはり「人々においしいぶどう酒を作ってやる仕事に真心を尽くさなければならない。」と言う言葉だけ繰り返すだけだった。
りんごの木は自身が主人になる暮らしを暮らすことができない木たちのその態度が気に入らなかった。」木たちはただ人のために存在しているようだった。
今までりんごの木は自分が人間のために果実をつけるとは考えたことがなかった。果実をつけるのは、何よりも先に自分の暮らしを一生懸命誠実に生きたひとつの結果だと言うところにより大きな意味を置いていた。

りんごの木は最後に白樫の木を訪ねた。白樫はりんごの木の話が終わる否や待っていたと言う風に気軽に大統領職を受諾した。
「そうか、私がお前たちの大統領になってやろう。お前たちは皆私の影に来て心置きなく食べて休むようにしなさい。」
白樫はえらそうな声を出した。りんごの木は肩に力がいっぱいに入っている白樫が独裁者になるのではと内心心配になった。しかし、もはや他に選択の道がなかった。大統領になると受諾してくれたことだけでもありがたいことだった。他の木たちも心配な気配だったが皆口をつむいで黙っていた。
りんごの木のそんな心配は的中した。大統領になった白樫は自分の身の程を知ることができなかった。自分が一番出来がよくて大統領になったと思って旺盛な繁殖力だけを自慢した。
島はだんだん白樫の森で覆われていった。ぶどう園もりんご園も皆だめになった。木たちは後悔したがすでに遅かった。後には干ばつで火が出て島にいる木がみな焼かれてしまった。
コメント
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