片思い
ナメクジも他のカタツムリのように元々は背中に巻貝の形をした家を載せていた。もちろん自分の体をその螺旋形の家の中にしまうこともできた。だが、どうしてナメクジは今家がないのか。
元々、カタツムリは雌雄一体で他のカタツムリを愛することは考えられないことだった。それはひとつの体の中に一人だけれども二人で、二人だけれども一人だった。万一互いの仲が悪くて争いが始まるとひとつの体の中で並大抵の苦痛ではなかった。だから、カタツムリは皆、夫婦の間の相性がよかった。
ところがあるカタツムリが他のカタツムリの体の中にいる奥さんを片思いすることになった。月の明るい夜、月見草の茎に座って月を見ていたら、美しい月の光のせいだったのか。枯れは自分の中の奥さんを愛さないで他のカタツムリの中にいる奥さんを愛するようになった。
神はそれを見て激しく怒った。
「こやつ、今回一度だけは許してやる。2度と他の奥さんを愛したならば、お前の背中の家を燃やしてしまうぞ。」
彼は神の激怒が恐ろしかった。しかし彼女を愛する気持ちだけはどうすることもできなかった。結局彼は神の怒りを買って背中にあった家が焼かれてしまった。
ナメクジの背中を見ると今も家が焼かれた栗色の痕が横に深くある。
















