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退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

泣かないで、花を見なさい

2014-08-13 06:08:39 | 韓で遊ぶ

花には暦が必要なかった
立秋になるとすぐ「暦を作る人たちの集まり」で会議が開催された。それは、年毎に暦をどのようにどれぐらい作るかと言うことについて議論し、決定をする会議で、毎年一回秋が来ると開かれる会議だった。
会議は森が生い茂り深い川が見下ろせるあるホテルの中華料理の店で開かれた。
「これは、本当に久しぶりですね。お元気でしたか。」
暦商たちは互いに握手をしてうれしそうな顔で、今年誰が一番金を稼いだかと言う話で雰囲気を和気藹々と導いていった。料理が運ばれて酒が行ったり来たりしながら実務的な話に入っていった。
実務的な話では来年の暦の生産量と分配に対する問題が主要案件だった。これからは暦も現代人の生活感覚に合わせ多様なモデル開発が必須的だとか、数字を表す多様な書体が開発されなければならないという意見などは皆後に回された。
暦の生産量に関する問題は意見が騒然とした。ある人は昨年より多く作ろうと言い、またある人は少なくしようと言い、また、ある人は例年の水準で作ろうと言い、各自が異なる主張をした。
意見は簡単に収まらなかった。最近は依然とは違って人々が暦を大事だと思わなくなって怒りを覚えると言う点では意見が同じだったが、肝心の生産量についてはそれぞれ意見が違った。
意見が騒然とすると会議の雰囲気がだんだん硬直した。
「まず酒でも飲もう。」
「そうだ、頭の痛い話は後にして酒でも飲もう。」
彼らは続けざまに杯を回した。みんなの顔が赤くなった。誰かが酒の勢いに耐えられず窓を開けると、秋の風が涼しく吹いてきた。
「月日が流れるのは本当に早い。本当に流れる水のようだ。」
年をとった一人の暦商が秋の日差しが揺れる川の水を見て少し感傷的な言い方で口を開いた。
「そうだ。1年が本当に1日のようだ。振り返ると1年だ。」
「昨日、暦を作ったみたいなのに、また作らなければならないとは、、、」
他の暦商たちも皆時間の流れに対して一言ずつ吐き出した。すると、話が自然に月日があまりにも早く流れると言うほうにその理由を見つけた。
「今年は初めから暦を作らないのはどうだろうか。忙しく流れる歳月の手綱を私たちがつかむ必要があるのではないか。
今度は、「暦を作る人たちの集まり」の会長が杯を上げたまままじめな声で言うと、今が異口同音に拍手をした。
「あ、本当にいい考えです。本当にいい考えです。私たち暦商が時間の速度を一度調節してやる必要があります。」
「どうして、早くにそんな考えをできなかったのでしょうか。それは私たち暦商だけができることじゃないですか。」
「いいです。そうしましょう。」
意見はすぐに表決され満場一致で通過した。もうこれ以上暦を作るための会議は必要なくなった。彼らは残った酒を皆飲んでしまってその会議を終えた。
議決されたとおり彼らは次の年の暦を作らなかった。彼らは自分たちが暦を作らなければこれ以上時間が流れないと、固く信じていた。そしてそのことは暦を必要とするすべての人にそのまま伝わり時間はこれ以上流れないで停止した。
しかし、地球の一角、ソウルの蘭芝島にはタンポポの花が咲いた。人々の世界では時間が停止したのに。花の世界では時間が停止しなかったという事実を知っている人は誰もいなかった。花は暦が必要ないから、、、、
コメント
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