蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

若杉  高田 新潟県

2011-06-19 23:55:01 | 日本料理
富山めぐりも終了させて、県境をまたぐころからにわかに空腹感がおそってきた。


高田の街は日本海からそれ程離れていなくて、新鮮な魚を様々に使ったお店に出合えるエリアのようだ。
高田の駅の南側、チョロチョロッとした川の橋の手前、まるで鴨川沿いのお店のような立地。
そこで、新鮮な海老はインパクトが大きい。


海老の揚がり具合は、理想に近い。水抜き作業で魚の味は凝縮し、それを包み込むコロモにより、ふんわりと蒸された味がさらに来る。


野菜も、味わい豊か。


締めに近い姿は、流石に見せてくれる。


小柱の天丼、比類なし。


ご馳走様でした。

高岡の街並み

2011-06-17 20:14:02 | 古民家、庭園
高岡の街は、17世紀初頭の城造りから始まり、以降は鋳物師などが活躍した。


技術屋さんの街らしく、蔵造りの建築の前にも本格的古典主義アーチと、オーダーに沿った造りの柱が立つ。
本物を求めた結果、辿り着いた幻想のようにも見える。


蔵造りの二階の窓は、日本には珍しく縦長になる。
それを支える一階の柱は、この程度の太さでよいのだろうか。


一階の格子戸といい、二階の窓周辺の漆喰仕事といい、二階四方の付け柱にいたるまで、随分繊細なセンスが見られる。
ところで、ショーウィンドウはカラ。何を扱うお店なのだろう。


金屋町の西側は、町屋造りの家が立ち並ぶ。




それぞれが、今でも銅などの加工を専門にされているようで、自分の技をさりげなくアピールされているのも面白い。

各願寺  富山県婦中町

2011-06-16 23:54:05 | 古民家、庭園
このお寺は、桜の季節に曲水の宴が行われる事で有名なようだが、開山も8世紀と言われる歴史のある寺である。


本堂裏の本来の庭園は、それ程目立つ要素は見られなかった。


それとは別に、奥の院へと登る途中に曲水の宴に使われる芝地に流れが設置されている。できれば、もう少しこの場所の地形を利用した、自然を生かした感じの流れにしていただけると、それらしい雰囲気も漂うように思う。


奥の院へと至る急傾斜の階段を登れば、


この辺りを見渡す事ができる。

紅葉寿司  越後湯沢

2011-06-13 23:19:49 | 寿司
血統としては、江戸前の伝統を引き継ぐ寿司屋さん。おそらく、バブル全盛時期にこの場所を、狙ったのだろう。


越後湯沢の中では、繁華街から外れている場所なので、お店の造り自体は綺麗だが、客足を考えてしまう。


4段階の中では、最上を注文した。
ちょっとした疑いの念があり、再び訪れる確率は減っていたので。




マグロも、イカも、ヒラメも、非凡な技と感じた。


ウニも、コブカズも、それなりによい味を出している。


締めに注文した鉄火巻き。
技術の確かさは認識で来た。しかし、サービスとしては最低。
この鉄火巻きの注文自体、一度目は無視された。
お客の注文を無視する店である。
これは、驚くべき仕業。
下手に、にぎりの技を知るところが、実に残念である。

西徳寺  黒部市

2011-06-12 23:41:32 | 古民家、庭園
富山地方鉄道なる私鉄がなぜ、ひかれたのかは理解していない。
ともかく、このお寺は地方鉄道の電鉄黒部駅のごく近くにある。


お寺の起源は16世紀初頭まで遡るようだ。
境内には、年代物の松が未だに何本も残っている。かつては、これどころでは、無かったのだろう。


このお寺は、いつでも公開されているものではない。ガイドブック(「北陸の庭園」北陸電力2000年刊行)によれば、「庭を拝顔する場合は必ず了解を得て下さい」との事。


それに従って、事前に電話を入れたせいか、お寺をとても詳しくご案内いただけた。ひたすら、感謝である。


お話によれば、この地域のお寺の庭の整備は、ひたすら住職の手腕に依るしかないそうだ。この寺の住職も、役場を定年まで勤められ、退職金をお堂とお庭にすべて使われたそうだ。


この日も、住職は庭仕事に徹した姿で草むしりに専念されておられた。近くのお寺の庭の話は弾むが、手は止まらない。
前回にアップした護国寺も、住職は暗くなってでも額にサーチライトを付けて雑草をぬいておられたとか。
お寺の側の意識を、丁寧に話していただく機会は貴重だった。

護国寺  富山県朝日町

2011-06-10 20:32:50 | 古民家、庭園
富山市とその周辺の庭は以前に訪れた事があるのだが、ガイドブックを見ると県の東側、県境の朝日町から黒部市にかけて、小ぶりだが良さそうな庭園が存在するようだ。


護国寺の庭は近年の作庭だそうだが、手入れが行き届き、回遊すると気持ちがいい。




つつじやさつきが数多く植えられ、初夏が見どころのようだ。


昭和40年頃から、当時の住職さんが時間をかけて、造り上げた庭だそうだ。


参道を振り返れば、日本海が近くまで迫っている。


はしば食堂  冨倉地区  震災後

2011-06-07 18:33:39 | 蕎麦
冨倉地区へは上越市から南下するか、飯山市から北上するか、2つのルートがあるか、なかなかの山の中である。


笹ずしや、冨倉そばと呼ばれるオヤマボクチつなぎの蕎麦が有名な地である。
蕎麦を注文すると、そのまえに漬けものなど出てきた。


ボッチに盛るところも、戸隠の蕎麦と似ている。
汁は、田舎らしい薄目でどっぷりと蕎麦をひたすタイプ。
出汁が効いて、美味しかった。


知らなかったのだが、この辺りは地震の揺れが相当に激しかったようだ。


一軒の民家は、完全に潰されていた。

村上の街並み

2011-06-06 21:37:16 | 古民家、庭園
村上は鮭とお茶が有名だという。
まずは鮭の老舗を訪れた。


きっ川(「き」は七が三つ)は、江戸末の造り。


屋外と同じ気温の蔵が、干した鮭の味を出すという。冬はマイナス2,3度。夏は35度。
人間よりも鮭のために蔵が造られているという。
そのような過酷な一年が過ぎると、鮭に本当の味が入るそうだ。


市街地の面積は限られ、屋根の向こうに近場の山が迫る。


市街地の規模に較べて、相当に高級な料亭が多数見られる。
いささか、不思議な町である。




こういう建物を見ると、なるほどと感じるものがある。


風の谷2  湯沢町

2011-06-05 23:52:31 | 日本料理
越後湯沢は温泉地で、居酒屋の需要は高い。


今回、試したニンニク丸ごと豚肉の包み揚げ。
ニンニクの風味が絶品。揚げ油もくたびれていない物を、惜しげなく使われたように思う。


山菜天麩羅は、かく有るべし、という声が聞こえてきそう。


河豚の一夜干しも、なかなかいけました。