蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

ちょっとマニアックな古いクルマの話

2012-07-02 23:03:14 | 持ち物
我が家にM社のNB型が来たのは、数か月前の事である。このクルマ、二人分の座席しか付いていなくて、屋根もどこかに置き忘れてきたのかホロで雨風をしのぐ造りになっている。そのホロの上げ下げや、変速装置の操作も全て手動。なにしろ14年落ちの中古車なのだ。
しかし、いろいろな装備がなくて、車体が低く、軽いというと峠道のような、適度なカーブや上り下りのある道で乗ると実に楽しいクルマである。
今の時代でいえば、必要最低限の装備しか付いていないのだが、それで特別に不自由するという感じもしない。

それにしても14年落ちの、クルマなので走っているうちに何事かは起きるだろうなと思っていた。今回、それが的中してしまった。
新潟の十日町から長岡方面に向かう山道の途中で、ウィンカーが作動しなくなってしまった。それまでも、多少作動しにくい印象は有ったのだが、2-3回だましだましレバーを押すと何とかなってきていた。それが県道49号線から国道252号へ左折する角で、どうにも言う事を聞かなくなり、その先の山道を走りながらレバーを操作するも、全く反応してくれない。一本道の山道なので、直ぐには困らなかったが、この状態で東京まで帰るのは何としてでも避けたいと思った。また同時に、長岡までは相当な距離があるので十日町まで戻るべきだと思った。しかし、下手なタイミングでUターンしたら、ウィンカーが出ていないのでそれこそ事故に繋がりかねない。まずは、「道の駅せんだ」までゆるゆると走る。
「道の駅せんだ」は、改装中で無人。助けを求める事もできない。さらに、小雨がポツポツと降りだし、ホロを上げる。こうなると、手信号を見てもらえる可能性は限りなく低くなる。悪いことは重なる、というのは本当だ。それでも、スマートフォンでM社のディーラーを検索した。最も近いのは十日町のようだが、主要な信号を右折、左折、左折する必要がある。
運よくネットで調べたディーラーの有る筈の所までたどり着いたが、どう見てもそんなお店はない。よくよくタイミングを見計らってU-ターンし、もう一度探すも見当たらない。目印にしたゼネラル石油のお店に入り、事情を説明した。なんとディーラーさんは数年前にお店をたたんでしまわれたとの事だった。しかし、このゼネラル石油の方は本当に親切で、ヒューズ切れが無いか点検して下さり、さらに最も近いディーラーのお店を正確に教えていただいた。随分、お世話になった。
国道253号線から国道17号線に右折する信号も手信号でサインを出したが、見ていた人は殆どいなかったように思う。運よく、通行量が比較的少なく、そのスキをみて回り込んだ感じだ。六日町のディーラーさんも、凄く精力的に取り組んで下さった。問題はリレー系統にあることを短時間で見出し、交換するべき部品も直ぐに割り出した。しかし、その在庫は無し。流用できそうな物はないかも当たって下さったが、それも厳しい。それでも諦めないで、回路に強制的に通電して一時的にリレーの復活に成功。さっきまで何をしようと反応しなかった部品が復活したのだ。ただし、ディーラーの方の説明によれば、これは一時的な物で、いつまたダメになるか分からないという。限られた部品の中での対処として、本当に見事な技術だと思う。こうなれば、関越高速を東京に向かって、リレー回路が動作するうちに走りきるしかない。走り始めた時は、ずっと走行車線を行けば車線変更の必要が無いかと思ったのだが、やはり遅すぎるトラックと同じペースでは走れない。
関越高速を出て、目白通り沿いのM社を扱うディーラーへかけ込んだ。高速道路上では、ダイナモがどんどん作動するからか、ウィンカーの問題は殆どなかった。お店に入るところも、立派にウィンカーで合図し、出てきたお店の人に動作が不安定であると説明して、ウィンカーを20秒ほとも作動させたか、見事に点滅しなくなり、不具合を実証してくれた。
なんとも、出来のいい故障である。

こちらのお店でも、とても暖かい対応をしていただき、今は全く問題なく我が家に帰ってきたNB型です。


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8 コメント

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Unknown (Z33)
2012-07-03 02:36:56
また楽しそうなブツを入手されましたね(笑)。
ちなみにリンク先のお店のご主人がNAにお乗りです。
つい数日前、サイドウィンドウが外れたとTwitterで言ってました。
Unknown (シャレード)
2012-07-03 20:14:52
大昔に同じような経験をしました。
地べたを、超スピードで撫で走るような感覚でした。
ワイパーの停止だけはご注意を、素敵な車を抱えてらっしゃる≫♪
Unknown (kikouchi)
2012-07-03 23:38:10
>Z33さん
さすがにピッタリなコメント、ありがとうございます。
N型は、乗るだけで、もうとても楽しいです。
この日も、長岡方面へのアプローチを考えていたのですが、この小さなトラブルで全てがパス。
しかし、不思議にその事態を何とも思わない。
多分、これからもいろいろとあるのでしょう。
ご助言は真剣に役に立ちます。よろしく、お願いします。


Unknown (kikouchi)
2012-07-03 23:47:16
>シャレードさん
地べたを、超スピードでなでる!
素晴らしい表現。その時に使われたのはBRのTrとかMgなのでしょうか。それともT8とか、H6-8のような、ものたち。どちらであったとしても、オリジナルを知る方への敬意が湧きあがります。
Unknown (j-garden)
2012-07-04 06:42:22
いやー、
ハラハラ、ドキドキでしたね。
何か、コントでも見ているような体験です(笑)。
失礼!
大事に至らず、何よりでした。
でも、
何度も経験はしたくないですね。
Unknown (kikouchi)
2012-07-04 22:46:51
>j-gardenさん
こういうトラブルに遭遇すると、いつもは意識の底の方にあった事柄が実は非常に重要なことであることを認識させてくれますね。
道具は壊れるものである。
しかし、そのように意識を持つ人は多くはない。
不特定多数の人々が使う道路のようなものの中で、トラブルを起こしてしまうのは思っている以上に影響範囲が大きい。

いろいろと、頭の中をよぎりました。
深刻な問題に繋がらず、何よりでした。
はじめまして (MIZUKI)
2013-05-08 04:07:30
M社のNB型が来た?
車は全然解りませんけれど・・・
ドキドキしながら・・でも
面白い話でした(笑い)

気を付けてね。
Unknown (kikouchi)
2013-05-08 23:03:19
>MIZUKIさん
古い道具は、それが造られた時に込められた想いを反映するような気がしています。
時が経てば多少のトラブルは有るかもしれない、しかし深刻な事態に陥らないために部品のどこに手をこめるか。
おどろくほどに信頼性高く造るのも一方ですし、その部品を長く造り続けるのも一つのやりかた。
M社のサポートは、高い評価が付けられます。

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