名取市の高舘山にある熊野那智神社に訪れたときに発見した、「高舘城跡」。
その時は秋でしたので、蜘蛛の巣がなくなり木の葉の落ちた冬になったら歩いてみようと考えていました。
膝サポーターもつけ、いけるとこまで行ってみようと、次元の入り口みたいな林のトンネルへ入っていきました。
ここは、熊野那智神社のすぐ前です。近くには住宅地があり、治安はそれほど悪くはないと思います。
入り口は一見鬱蒼としていますが、人が歩いた形跡もありますし、道幅は意外と広いです。
2~3分歩いたところで、カサカサという音が少しして、車が一台止まっていたので人がいるのかなと思っていたところ、目の前に山道と交差する、不自然な道が現れました。
足跡を確認すると、二本爪のけものの足跡でした。徐々に生息域を北に広げて田畑を荒らしまわっているという、イノシシでしょうか。
しかも、水飲み場?らしき水たまりもあります。
さっきまで聞こえていたカサカサ音の元へ戻るのも怖いし、けものの進路と私の進む方向は90度違っているようなので、ここは先へと進みました。
そしてそれほどの距離も歩かずに、城跡の中心部にたどり着きました。
高舘城址。
標柱のわきから、奥に入ると平らな土地が広がっていました。
猛禽類のつがいが大きな音を立てて飛び立ちました。ノスリが生息しているようですが、猛禽類らしいことしかわかりません。
ちょっとしたことにビビりながら、平場を歩いていくと、イノシシが地面を荒らしたような跡がありました。
探検気分はもう微塵も残っていません。道は先に延びていますが、とっとと戻ることにしました。
熊も怖いけど、イノシシも怖い :;(∩´﹏`∩);:
何とか元の車道に戻りましたが、全然歩き足りません。
そこで住宅地の裏にある林道に向かいました。
作業中の工事車両が入っていました。
奥の方へ歩いていくと車が入れない道が続いていました。
斜面が崩壊していますが通れます。
もう少し歩いてみます。
すると、標識が現れました。
名取市から岩沼市の千貫山にかけての一帯が宮城県の高舘千貫山緑地環境保全地域に指定されているようです。
宮城県のホームページに詳しく載っていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
ひらけているので、こちらではイノシシのようなケモノの気配はありませんでしたが、代わりにかわいらしい野鳥のさえずりが聞こえてきました。つがいで呼び合っているようでした。
膝サポーターもつけ方にコツがいるようで、「いづかった」です。
帰り道は、木々の間から見える住宅地を見ながら帰りました。
高舘城跡の感想は、住宅地の近くにある割に、自然度が高すぎて、少々怖かったです。マニアには、そっちの方がいいのかもしれませんね。