まいど、日本機関紙出版です。

〒553-0006 大阪市福島区吉野3-2-35
 TEL06-6465-1254 FAX06-6465-1255 

土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈23〉

2013年07月22日 | 土佐いく子の教育つれづれ

自分も生き生かされて 教師退職後の生活

◎鳥の声を聞きながら朝食
 その人は、定年退職の日まで支援教育に携わってきた。

 健康にだけは自信があったが、今は自分の身体と対話しながら、無理をせぬよう気をつけて日々を送っている。今年で66歳を迎えた。退職6年目だ。

 退職後は、誰も生活のリズムを作ってはくれない。自らが自らの生活を設計しコントロールしなければならない。朝起きると、一日のすることをメモし、もう十年以上続けてきたウォーキングを妻と一緒にして一日が始まる。それから近所のお百姓さんが貸してくださった2百坪の畑を友人や近所の方5人で作っているが、そこへ出かけ、野菜を採ってくる。鳥の声を聞きながら、採りたて野菜で朝食をいただく。現職時代にはなかった幸せな時間だ。

 さて、今日は、義務教育を修了した障害者の学びの場「学ぶ作業所」にボランティアで出かける日だ。専門の体育の授業を担当している。何日もかけて手作り教材を用意する。現職のときのように心が沸き立つようで、いそいそと出かけていく。帰ってくると授業の様子を妻に饒舌に語りかける。生き生きしている。そして、その日の授業記録をまめにとり、整理しまとめていく。次に生かしてもらえたらの思いだ。

 また、支援学校の非常勤講師として、今も週に1~2回出かけている。若い先生に自分たちのしてきた仕事をバトンタッチしたいと、学びの場を自ら作ったり、一緒に食事をしてしゃべり場も作っている。そのときの手料理は彼自身が用意する。なんだかこれも楽しそうだ。

 月に1~2回は信州の山里へ出かけていく。そこに家を借り、アルプスの連山を眺めながら、ここでも畑を耕している。畑仕事の合間には、村の方との交流を楽しんだり、結構筆まめなので、新聞への投稿原稿を書いたりもしている。新聞にそれが載ると全国の友人たちから電話やメールが入り、これまた
元気をもらっているようだ。

◎ボランティアにも積極的
 世の中の動きに敏感で、新聞やテレビを見ては論評している。東日本の被災地にも何度も足を運び、地域の方とのボランティア活動にも積極的だ。喜んでいただける。自分も役に立たせていただいている実感は、人を元気にするようだ。
 
ボランティアと言えば、彼は若い頃からネパールやバングラディシュの子どもたちの教育支援に取り組んでいる。戦後、あの時代を苦労しながら5人の子育てをしてきた母への思いや、貧しかった自分の子ども時代がそういう行動をさせているのだろうか。人間へのまなざしが実に優しい。

 そのネパールへ若い先生や友人を誘い、自ら旅のツアーコンダクターになって、何度も旅をしている。学校訪問で出会った子どもたちの人なつっこい笑顔は、突き抜けるような真っ青なネパールの空のようにさわやかで輝いている。この子たちに豊かな教育を、そして、学校に行けない多くの子どもたちに教育の灯をと情熱を傾けている。

 好きなゴルフ、麻雀、旅行と息抜きも上手にしながら、地域の人や友人との交流を大事にしている。できた野菜を配ったり、橋下発言に抗議する署名を集めにまわったりしている。憲法九条を変えさせてはならぬとさまざまな活動にも参加し、エネルギッシュだ。

 さぞかし家にいるときは、ゆっくりしているだろうと思いきや、今も仕事を続け、多忙な日々を送っている妻を援助し、買い物、掃除、洗濯と何でも器用に、しかも実にまめにやってのける。「もっと家にいて、飯でも作れ」などと言ったことはない。妻とは学生時代に知り合い結婚した。「お互い成長し続けられる結婚にしたい」と熱っぽく語っていたが、口先だけではなかったようだ。

 退職後は、あー疲れた、後は好きなことだけ自分の幸せのみを求めるという生き方では物足りない。教職時代に学んだことを生かし、若い仲間の援助もしたい。孫たちの未来を曇らすことがないような活動もしたい。ボケないためにも人と交わり、文も書く、人様の役に立てることもさせていただきたい。自然の声を聞き、土とともにゆっくり呼吸しながら自分らしい第二の人生をと歩んでいる。

 (とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月21日(日)のつぶやき

2013年07月22日 | ツイッター

さて投票日。近所の投票所になっている集会所に行くと、受付には行列ができてるではないか! おっ、これは投票率上がるんかいなと思ってしまいました。


投票所の立会人。わが投票所では、自治会活動で見知った高齢のおっちゃんやおばちゃんたちでしたが、これを20歳過ぎの若い人たちにやってもらうと、少しは若者の投票率のアップに役立つのではとも思ったり。

1 件 リツイートされました

ジブリの小冊子『熱風』7月号特集「憲法改正」の原稿4本がPDFでダウンロードできます。 goo.gl/8278W 

宮崎駿「憲法を変えるなどもってのほか」 
鈴木敏夫「9条 世界に伝えよう」 
中川李枝子「戦争は怖い」 
高畑勲「60年の平和の大きさ」

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 8 RT

投票日(7.21)当日は、ネット上も選挙運動は禁止。つまり「〇〇に投票してください」とか「〇〇を当選させよう」という依頼・呼びかけは禁止です。しかし、「私は〇〇に投票した」とか「〇〇党の政策に共感します」という発言は、投票の呼びかけではないので、自由にできます。

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 1826 RT

きょうは投票日です。投票日当日には選挙活動はできないのです。これもまた、現行の公職選挙法の欠陥なのですが、悪法といえども法です。みなさん、ご注意ください。

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 1 RT

午後3時の大阪の投票率は 25.25%(前回 30.14%)。全国的に投票率が 50~51%という予測もあるそうだ。ということは、激変が起きる可能性も高い!


安倍自民、明日の朝には「すべてが信任された」と言って、いろいろやり始めるのでしょうね。でも、そう思うようにはさせないための新たな闘いの始まりです。さて、何ができるか…。

1 件 リツイートされました

おおっ、やった~! 東京、当確やあ!

1 件 リツイートされました

NHKラジオ、吉良さん当確!!

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 13 RT

いやあ、コータロー当確! すばらし~~~~~い^_^

1 件 リツイートされました

たつみコータローが大阪選挙区で当選確実!!!

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 38 RT

猪木「まだ維新との政策は打ち合わせしてないんですね」池上彰「打ち合わせしてない!? 維新の会の公約はお読みになりました?」猪木「一応読みましたけどね。とにかく私は、維新の風を吹かせろという事で」池上「ありがとうございました。猪木さんの立ち位置がよく分かりました」

日本機関紙出版センターさんがリツイート | 1284 RT

京都もやりました~~~~~~^_^

1 件 リツイートされました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする