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寒々しい大阪にしてはならない!

2011年11月26日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 明日はいよいよ大阪府・市の首長選挙の投票日。

 どうしようもない国の政治が続いている時だからこそ、府民や市民の暮らしと命を守るという自治体の仕事に期待をしたいし、その役割の大切さが今年ほど強く感じられることはない。そんな中での選挙であり、そういう意味ではあらためて歴史的選挙だと思う。

 出来もしない大言壮語を繰り返して人々の気持ちを惑わせあらぬ方向へと導いていく、そんな首長はいらないのだ。

 ところで今、原発と自然エネルギーに関する本を作っている。メイン著者は藤永延代さん(おおさか市民ネットワーク代表)だ。藤永さんはかつて大阪市長選挙に出た人で、その後も大阪市行政をずっと見つめ続けてきた。だからそこらのぽっと出の候補者とは「市民のための行政」という点では、その思い入れの度合いが違う。そんな方なのだが、実は20年以上にわたって自然エネルギー大国・デンマークについてずっと市民目線で研究されてきた方でもある。

 ある時、藤永さんの話を聴いていたら「デンマークという国はボトムアップ社会」だと言われた。「ボトムアップ社会」、つまり下から意見を積み重ねていき行政の方針が決められる、そんな社会だといくつかの事例をあげられた。

 そして世界の国で最も幸福度が高い国の1つだ。一方、先日、日本版の幸福度調査についてのニュースが流れていたが、そこでの大阪府の幸福度の低さには驚かされた。

 まあそれはいいとして、さらに話を聴いて驚いたのが、「デンマークの財産は人だ」ということだった。大した資源も何もないデンマークが力を入れたのは人育てであり、デンマークの資源は人だということ。だから教育にはたいへんな力を国として注いでいる。第2次大戦時には、ナチスの侵攻に対して無防備・非暴力を選択した。それは女王の「一人の国民も殺させない」という考えからだったそうだ。

 デンマークの人口は540万人ぐらいで国家予算もせいぜい大阪府・市規模だ。ということは、デンマークに出来て大阪で出来ないことはない、というふうにも思った。ボトムアップ行政の町、大阪。人と命を大切にする大阪。市民がお金や富で計れない幸福を実感する町、大阪。

 どうだろうか?

 

コメント
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