ぷ~さん日記

最近おなかがぷ~、仕事もぷ~さんの日記 

浮気

2009年12月29日 | ビジネス
なかなかに難しいこと。

別に大きな不満があるわけでもなく、もちろん喧嘩したわけでもないのに、魅力的な方から強烈な誘いが有って、千々に乱れる心。

結局、「今」より少しでも魅力があればなびいてしまうのが人間、ではなく「私」なのです。

先日は強い、そして幾度もの誘惑に負けて北関東から中部日本海側へ行きました。
往復1,000㎞を厭わず強行しました。
会ってみて、やっぱりその魅力に抗うことができません。

先月初めより強いお誘いがあって、あるホテル総責任者として面接、というか、お誘いいただいたオーナーと長時間会いました。

会いたかったんです。
お誘いが、あまりに魅力的で、その情熱を真摯に吐露出来る方ってどんな方なのだろう。
そんな、強い誘惑でした。

日本一のホテルにしたい、今だってJTB評価では国内有数の高い評価を戴いているかもしれないが、自分が考える「最高」とは程遠い。
だから、「ぷ~」の力で、業界の「常識」にとらわれないで思い切りやって欲しい。
なんてね。

これって、「浮気」なんだろうなぁ。

「今」に大きな不満があるわけではないし、オーナーとは下らない齟齬が有るにしても、それはまぁ、宮仕えとしては当たり前。
ほとんど休めないことくらいかな、きついのは。
それだって、自分がシフトを決めているのだから、当前。
旅館は相変わらず好調すぎるくらい、お客様から今のところご支持をいただいているし、着任以来、売上でもずっと右肩上がり。
12月だって前年比140%以上をクリア。
この数カ月は、高額にも関わらず繰り返し来ていただく方が毎日数組は有る。


でも、その魅力に抗うことはとても難しい。

最大の原因は、先様オーナーの人間的魅力。
緻密にして豪放。
これって、なかなか居ないタイプの方なんです。
「それ」を気取る方は、呆れるくらい多くいらっしゃいますが。。。。

ご自身の限界を承知し、かつ、投資の限界を知っている。
微妙なラインで知っている方は、実は本当に少ないのです。
そしてご自身が考える「最高」へ邁進する。

私の傲慢とも言える意見や質問にも、丁寧に丁寧にお答いただき、ご自身の夢に対する私のツッコミに丁寧に答える。

あぁ!!

浮気心に苛まれています。



よいお年をお迎えください。

Final Christmas

2009年12月25日 | ぷ~さん日記
メリークリスマス

人生の2/3を折り返したせいか、最近は毎日毎日がとてもいとおしく思えるようになりました。

ずいぶん前になりますが、子どもたちがまだ小学生や中学生だった頃までは「サンタさん」がどんな風にしてプレゼントを驚かせようか、それは枕元であったり、押し入れやクローゼットの中であったり、机の中であったりと、
それはそれはとても楽しいことでした。
そして、それはあたかも永遠に続くかのように思われ、クリスマスの朝は既に来年のことを想像してニンマリとしたものです。

今朝の「ひまわりさん」のブログ。

楽しそうですね。
とっても楽しそうで、嬉しそうで、お幸せそうで、
押えきれず支配人室で嗚咽の声を漏らしてしまいました。


今年が本当に最後=Finalになる確率が90%以上であることがご本人にもご主人にも、そして成長しつつあるお子様たちも知っているのです。
でも、ひまわりさんのプログからはそんなことは毛ほども感じさせない、幸せな一瞬を書き綴っていました。


私は無神論者でキリスト教信者なんてもんじゃありませんが、
ぜひぜひこのご家族に、
もしも神様が本当にいるのだとしたら、
少しでもこの幸せをあと何回でも続けられるようご加護を心底お祈りしています。
そして我が家族たちも、皆さんにも幸せな日々を過ごせますように。

Merry Christmas

飲み放題の原価

2009年12月07日 | ホテル旅館
おお!久々の4連荘。

先日は原価のことで書きました。

その中で「飲み放題」のことで深夜テレビのコメントが気になった、なんて書きましたから、今日改めてそのことについて。

30年近く前から、地方都市のホテルで途中中断はあっても企画販促を兼務しておりまして、ま、年末や夏の企画となるとはずせないのが「飲み放題」。

オーナーは嫌うんですね、損するんじゃないか、土台、気合を入れて「飲み放題」だなんて来る客はかなり飲むに違いない、だからやりたくない。
分かります。
私なんざぁ、よく居酒屋でやっていました○●分飲み放題●○円、なんて時は生ビールは最低5杯を30分位で飲みます。
元を取らなくっちゃ、なんて思い、時にはも○してでも飲んだものです。

さておきまして、
そんな中でも「飲み放題」企画の正当性を訴えなければなりません。
当然、戦略的に、なんてことは当然としましても、経費=原価の正当性も納得させなければなりません。
唯一説得力がありますのは、期間を通していったいどれくらいの量=費用を消費するのか。
です。

任命された当初は全く記録が無く、他のホテルや居酒屋などの実態を現地調査=飲みに行って調べました。当然、企画段階では予測です。
当然のことながら企画終了1週間以内には結果報告と暫定収支決算報告を行います。
そこで平均的な消費量が分かります。
数年続ければ、思ったほど大きな変動は無いことも分かります。

余談ながら、当時はそのような実際の消費を調べたきちんとした決算報告をしていなかったことも、経理屋上がりの私から見ましたら驚き、の一言でした。

余談はさておいて、
ここ10年以内の忘年会企画に限って言いますと、私の記憶では下記のようになります。

ビール(中ビン)=2.5本/一人
日本酒(150ml)=0.7本/一人
ウィスキー=25名で1本
焼酎ボトル=20名で1本
ワインボトル=15名で1本
ジュースウーロン茶類=1本/一人

これに紹興酒を入れますと下記のように変化。
紹興酒=2名で1本
ビール(中ビン)=1.5本
日本酒=ほとんど無し
焼酎ボトル=20名で1本
ワインボトル=25名で1本
ジュースウーロン茶類=1本/一人

若干の増減はありましがこのようなものでしたと記憶しています。
もちろん、当時はビールを除く、なんてけちなことはホテルではやれません。

で、後者の「紹興酒」にはちと裏があって、原価=仕入額は明記できませんので(メーカーからは国内有数の消費量だと驚かれました)前者で計算しますね。

取引先との力関係や年間消費量によってかなり単価が変わることは承知していますが、ま、硬いことは言わず。

ん?やば!記憶が定かでない!
まして3年位前から値上がりしているし。
とりあえず、O型男の典型で、

ビール中瓶 213円くらいかな?もう少し低かったような。。。
日本酒150ml 140円くらい
ウィスキー(スコッチ)ボトルは確か1680円でした。
オーストラリアワインで結構料理に合ういいやつですが
ワインは1本530円であったはず。。。

だんだん、怪しくなっています。
思いつきで書くもんだから。。。。。

ジュースウーロン茶は55円。コーラの値段だったかなぁ?ウーロン茶は確か30円台と思ったが。
コーラは高かった。

で合計します。
ビール     213円×2.5本=533円
日本酒     140円×0.7本=98円
ウィスキー  1680円×1/25=68円
焼酎      285円×1/20=15円
ワイン     530円×1/15=36円
ウーロン茶類  55円×1本=55円
さぁ!合計では? 805円です。
おお!ほぼ記憶していた合計額と同じくらい。確か815円だったように記憶しています。

但し、ご提供時に若干のプロテクニックを使わないとここから10%位増えます。

いわく、
最初に多く出す。
ちまちまと出すとより多く飲まれてしまいます。料理は召し上がらなくなりますが。
瓶をお下げするときは、必ず声をかけお継ぎして瓶を空にする。
原価の安いウィスキーや焼酎に手を出しやすいように工夫(ちょっとした)をする。
飲み放題時間(90分であったり120分であったり、と企画によって違いますが)終了15~30分前に多目に補充する。なんたって「けちじゃない」ってことをアッピールしなければ次につながりません。
大事なことは、不足気味だな、と思われる直前に補充しておくことでお客様はゆったりと召し上がります。
そうすると、消費は伸びない。
絶対にやってはいけない事は、栓抜きを置いてお客様にセルフサービス宜しくさせないこと。


もちろん、「平均」ですから、その倍以上やられる事だってあります。

でもですね、ホテルで忘年会や宴会をやるのは、居酒屋とは少し事情が変わります。
まず圧倒的に1団体あたりの人数が多い。
だから、追加徴収がやりにくいし、幹事さんだって大変。
会費を余らせることなんか絶対不可。

一部の官庁では宴会幹事をきちんと取り仕切れない場合は、まず昇格は出来ません。
計画性、リーダーシップ、趣味や好みにおぼれず、金銭管理もきちんとしている。だから、昇格推薦できる。
飲まない方や飲めない方だって会費には文句を言いません。
だから「飲み放題企画」を付けたがる。

繰り返しますが、会費を残したりすることはNG。ましてや不足を生じたりすれば、いささか大げさに言えば生涯給与にも大きく影響しますから、絶対に追加料金の無い飲み放題を好まれるのです。

で、先ほどの大まかな平均原価が分かれば、後は政策的に販売料金が決まります。
私の場合は、2時間(乾杯後)飲み放題で1890円から2100円(税サ込み)。
90分飲み放題で1600円から1800円と、料理とセットした場合の売りやすい料金を勘案して決めます。
もちろんトータルで許される原価率によって販売価格は変わります。

もひとつ、営業マンのアローアンスとして幅を持たせました。
この期間は一ヶ月で約1万人をこなすのですから、原価率のわずかな違いが命取り、とは言いませんが結果に大きく影響します。


久しぶりだなぁ。こんな計算。
もちろん、現職では飲み放題は一切やっていません。

JTB

2009年12月06日 | ホテル旅館
先日の日経新聞1面を見て、ようやく、の感がありました。
あの「天下の」JTB(旧日本交通公社)が一般店舗を縮小し、通販へシフトするということ。
全店舗の10%にあたる200店舗閉鎖(の方向)。

先日原価のことで書いた中に旅行代理店を触れましたが、旅行代理店業界はこの10年間は本当にすごい勢いで変化しています。

顕著になったのが、あのユニーク募集旅行で有名になったクラブツーリズムの分社化。

近畿日本ツーリストで唯一伸びていた部門でしたが、種々事情で分社独立し、完全に別会社になりました。
あの時は移行を命ぜられた方が辞表を出すくらい、近畿日本ツーリスト内部の大半は「だめ」と思っていた様子。
しかしながら徹底した人事や販売コストの引き下げと思い切った若返り=世代交代を果たし、ユニークな「サークル」と企画旅行の販売で外部にいる私が見て堅実に発展している様子です。
前職では大変お世話になりました。
もともと近畿日本ツーリストはWeb販売に早くから注目し、神田に本社があるときから別部門(Web販売専門)を立ち上げ初年度で店頭売上に対する割合を多くしたほど、比較的早くから取り組んでいましたが、クラブツーリズムは分社直後からWeb通販に大きな力を注いでいます(店舗を開発する余力が無かったとも言えますが)。

JTBだって、その数年後にi.JTBを設立し(数年前にはKNTのWeb販売開発者をヘッドハンティングしていました)Web販売に注力していましたがあの大組織ですから簡単にはシフトできなかったのでしょう、今日まで。

もっとも、店舗や支店支社縮小の方向は既に10年近く前から始まっており、今回の報道の趣旨は分かりませんが、「ようやく」公表することで何らかの効果を望んだのかな?
強大な組合を抱えていますし。

現実に、少し古くなりますが、私も以前はビジネスホテルも担当していて、5~6年前から旅行代理店割合は30%、Web販売(顧客が直接手配する通販)で30%、直販で40%でした。
おそらく、今は旅行代理店扱い高は15%程度でしょうか。
Web比率の高いところでは既に70%以上になっているはずです。
現職では、旅行代理店とのお付き合いは全く無く、じゃらんnetや楽天トラベルなどのWeb販売が主力ですので、概ね70%近くに達しています。

こう考えますと、旅行代理店の店頭販売や法人営業はどんどん縮小になる(先日の報道では楽天トラベルがグループ旅行の専用サイトを開設したとか)でしょう、採用の手控えから店頭係員の質的低下も避けられないことでしょうから、あの旅行関係総合商社であるJTBが大きく変わってゆくことは間違いないことと思います。

ちなみに仄聞ですが、20年以上前から課長職以上は50才で肩たたき、55才で早期退職、が暗黙の了解の会社がJTBでした。
その意味では、今回の報道ではいかにも旧態としていた、ような書かれ方でしたが、早い時期から人事のスリム化を進めていて、いよいよ販売チャネルの大きな変化を「店舗の縮小」という形で公表し、組合関係でしがみついているバブル期採用の幹部連中を絞り出すことも含め、大きな決断をしていることを敢えて公言したと見るべきなのでしょう。


ホテル旅館から見たら遅いですけどね。

日本の旅行業界をリードしているのですからこれからも頑張ってほしいものです。

転職 天職

2009年12月05日 | ホテル旅館
現職に就いてから少し気になっていること。

当館はとても流動性が高いといいますか、定着が悪いように感じます。
もちろん、スタッフの話。
今までこんなに激しいことは無かったなぁ。

でまぁ、ハローワークだったり人材紹介会社を利用しているのですが、当方から募集をかけなくても結構な頻度で人材紹介があります。

私のスタンスは、基本的に書類選考だけで決めないこと。
人間の半生をたった一枚の紙切れで判断したくないし、学歴や職歴なんて、現場では当てにならないことも痛いほど知っています。
まして、その方の将来性やポテンシャルを知るには、やはり「会う」ことですね。

もう一つ、責任者(ここでは私)やオーナー、現在のスタッフたちとの「相性」だって、これはとても重要と考えています。


でまぁ、「面接」になります。

でも、気になっていること。

転職頻度が皆さん押し並べて高いのです。
すごい人は10年足らずで10回以上!!!
わずか数ヶ月の間でどのように経験や力を発揮できるのでしょう。
もう一つ、現職と同じことが言えますが、その職場は「人を育てる」ってことは出来ないのかな?
なんて思ったりします。

でも、どうも違うようです。
来る方来る方、本当に転職が多いのです。
職場を変える、だけでなく、職業そのものを変える方がほとんど。

気になって、他のホテル旅館にそれとなく聞きますと、やはり多いのですね。
これから、って方に限ってすぐに辞めてしまう。
ほんとはあまり残ってほしくない方に限って、残ってしまう。

面接しますと、皆さん結構ポテンシャルを秘めていたり、この業界に必要なことを持っている。
にもかかわらず、短期間でお辞めになっている。

透けて見えるのは、「天職」に気付いていないのか、ただ目先の収入で転職を繰り返し、結局生涯収入を下げているのです。

例えば私のように短期間でその成果を求められる、なんてのは仕方ないと思うんですよ。トップか私のどちらかが「見切り」をつけざるを得ないですから。
成長を待つ猶予もありません。
だから分かります。受け入れたくありませんが。。。。

でもねぇ。
まだまだこれから、って方や充分成長を期待できる方が転職を繰り返すのはね。

問題があって解雇されたり、職場そのものが立ち行かなくなっている(本当に多いですよ、このケースは)ところから離れるのは仕方ないと思うんですよ。
これから、という有為の方が成果を出すヒマも無いどころか、その職場を把握し成長する時間も無く転職されるのはねぇ、いかにももったいない。
人生は有限です。
もっともっと、頑張って「天職」を手にしましょうよ。

ん?
いつかこんなことを書いた気が。
そうそう、「その仕事を愛することができる」のが「天職」なんだ。
根性、ではなく、もっと「愛を」だったな。

但し、どうしても相性があわない、愚劣な上司(=私?)の元では嫌だ、就労条件がでたらめ、なんて場合もはきっちりと迷わず決別すべき、と確信しています。

生活が成り立つのなら。。。。。。