うんたま森のキジムナー

訪問販売

鳥の羽のロゴが書かれたワゴン車が、数台止まっていた。
本土からの羽毛布団のセールス。
沖縄で羽毛布団なんてと思われるだろうが、私の知っている
だけでも多くの知り合いの家に羽毛布団がある。

「オバァが買ってしまったさー」半ばあきれ顔。
同じ販売員から二度も買った人もいる。
オバァが畑で仕事をしていると「手伝っていいですか?」
と来たらしい。
「私も将来は、沖縄で畑がやりたいんですよ。」とか
なんとか言う。

3時の休憩に「布団を売りにきたけれど、なかなか
思うように売れなくて・・・」
かわいそうに思ったオバァは、コロリとだまされ買って
しまったそうだ。
セールスマンも本土からきて、地元の人の良さにつけ込み、
あの手この手を使う。

まるでサウナかホテルに置いてあるようなマッサージチェア。
カタログを持ってセールスにやってくる。
値段は23万円!「そんな高いものは買えない!」と言っても
「本土だと30万はするんですよ。実は大きな会社が倒産して
この値段です。」さんざん売り込みをする。
それから数日後に別のセールスマンがやってきて同じ品物を
15万だと言う。
オジィもオバァもコロリとだまされ買ってしまう。と言う手口。

沖縄の家に不釣り合いなマッサージチェアが多いのは、
こういうわけ・・・・我が家はセールスのブラックリストに
載っているのか、まったくやってこない。


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