うんたま森のキジムナー

インサイダー

時代劇で、夜の川に浮かんだ屋形船に、
両替問屋の大黒屋が人目をさけて小さな
入り口から乗り込むと、三角の頭巾を被って
金ピカの着物をまとった侍悪代官が一人酒を
あおりながら、偉そうにドンと座っている。

「お代官様、これはほんの手土産でございます」と
紫の風呂敷に包んだ木箱を差出し「黄金色の最中
じゃな、ハッハッハッ」と悪代官が受け取る。
よく時代劇にあるシーンだ。このシーンの中に
登場人物は二人と思われるが実は隠れたもう一人の
登場人物がいる。それはこの船の船頭さんで、
悪商人が船に乗り込んだときに船の揺れを押さえて、
入り口の襖を開ける。その後、どこへ行くのか
密談しているあいだ船をこぐ。当然、静まり返った
夜の川、中からの話し声は船頭さんに聞こえて
いるわけだ。代官と商人は悪者であるが、船頭さんは
船をチャーターされただけ。

ラストシーンで成敗されるのは、悪代官と大黒屋!
ダイビングには色々な職業の方が全国から遊びに
来られる。証券会社に勤めている方や
製薬会社、銀座のママまで、その幅は広い。
色々な話し声が聞こえてくる。
ニュースでどこかのファンド会社の社長さんが
「聞いちゃったんですよね」とインサイダー取引で
記者会見をおこなっていた。

テレビの中のことは別世界のことだと、思っていても、
なぜか他人事とは思えない。今はそうでもないけれど、
バブル時期はひどかった。
「聞こえてきちゃうんですよね・・・・」

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