うんたま森のキジムナー

星空

潜り漁をはじめたのは、宮古島にきて翌日から
だった。夜の海から港へ帰港するのに、航路ブイ
の明かりを目印にしていたけれど年々、街が
発展をとげ、街の明かりが増えて、航路ブイが
どこにあるのか港に近づくまでわからない。今は、
星や島の明かりがまったく見えなくても航法装置が
帰り道を教えてくれる。

4月になって海が穏やかな日が多くなり、遠くは
水納島や多良間島、八重干瀬にまで出かけることが
ある。街の明かりや島の明かりがまったく見え
ないところまでくるとプラネタリウムより星が多く
見える。パンッと手を叩けば、パラパラといくつかの
星が落ちてきそうなほどで、その星の数はまさに
天文学的数だろう。

夜の海に出かける者にとっては、けっして珍しいこと
ではないが、船の乗っている連中の誰もが星に見惚れ
てしまうこともある。宇宙人など見たこともないも
のは信じないほうだが、これだけの星の中に生物が
いないなんてことは統計学的にも無理がある。
どこかに知的生命体とまではいわないが、どの星かに
生物は存在するだろう。またまた、頭のおかしな事を
言い出した、と思われるかも知れないが、
まぁ、一度、雲ひとつない月のない夜に、八重干瀬から
見える夜空を見てください。
来間島からでも、東平安名崎からでもいい。
その美しさは、一人ひとりの心に語りかけるように
見えるだろう。
そろそろ南の空の下のほうに南十字星が見える
かも知れない。

幸せだなぁ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「宮古島」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事