流出していると報道されていた。
モーリシャス政府は非常事態宣言を出している。
古い漁船はプロペラシャフトとエンジンを
つなぐところから常に浸水している。
エンジンルームは油まみれなので、ある程度海水が
溜まると業者を呼んで汚水を処理する。
これには料金が発生するので、悪いとは知りながら、
中性洗剤で中和して海に流す人がいる。
小さな漁船だとそれほどでもないが、
大きなタンカーだと流出事故になる。
グラス一杯の油を港にまくとその油は
港全体に広がる。
油の流出は海の生態系を崩してしまうことになる。
近年油流出事故が起きたのはメキシコ湾の
流出事故で流出した油の量は約180万トン
それ以前にも湾岸戦争で110万トンの油流出事故が
起こっている。
日本海でもロシア船籍のタンカーが沈んで
約1万９千トンの油が流れた。
油の流出でたくさんの生物が絶滅の危険に
さらされるが、海には再生する力があり
バクテリアが油を飲み込んでしまう現象が起きる。
モーリシャスで流出した油は約１万２千トン、
元通りになるまで20年かかると
報道されていた。
メキシコ湾でも日本海でもその翌年には
油は消えていた。もちろん多くのボランティアの人達の
おかげもあるが、海には人間の創造をこえた
再生する力がある。
多くの生物が犠牲になったが、おそらく数年後には
元通りになっているだろう。そう信じたい。
