見出し画像

うんたま森のキジムナー

マムヤ伝説

東平安名崎は、国の名勝に指定され、日本の都市公園

100選にも選ばれた宮古島を代表する景勝地である。

 

そんな東平安名崎にまつわる伝説にパナリ伝説とマムヤ伝説がある。

パナリ伝説はSFぽっいが、東平安名崎にはマムヤの屋敷跡、

マムヤの機織り場、それにお墓も存在するので

実在した人物であろう。

 

その時代に香草の香りをただよわせる絶世の美女で

あったと伝えられている。

 

その評判を聞きつけた野城の按司は、ひと目会いたいと

平安名崎近くの海岸を毎晩のように探し歩いた。

ある晩、クイチャーを踊る輪の中にひときわ目立つマムヤを

見つけた。按司はここぞとばかりに妻と子供がいることを

隠して結婚の約束まで取り付けた。

 

だが、いつまでも妻と子供のことを隠し通せることは出来ない。

按司は「妻とは離婚するから」と説得してマムヤを

野城に連れ帰った。

 

ところが、妻とマムヤの板挟みにあい、悩むうちに、

子供の将来を考え、とうとうマムヤに

「お前と一緒にいるのは楽しい。

だが、子供が安心するのは、子供のウンチや

オシッコの匂いがついた妻だ。」と話した。

 

信じて待っていたマムヤは絶望のあまり生きる

意味を失い、村に帰ることもできずに

浜辺をさまよい歩いた。

そのうちマムヤはこっそりと機織り機を持ち出し洞窟に

隠れ住んだという。

 

マムヤの機織り機と着物がないことに気づいた両親は、

マムヤを探し回った。「カッタン カッタン」と機織りの

音は聞こえてくるが音のする方にむかっても

マムヤを見つけることは出来なかった。

 

母は泣きながら「素直でやさしいマムヤはどこに

行ったのでしょうか?神様お願いしますこの村にマムヤのような

美人は二度と生まれないようにしてください。」と祈ったという。

それ以後、この村に美女が生まれることはなかった。

というのがマムヤ伝説。

 

この呪い…?まじない?を解く方法がある。

女を妊娠した母親が満月を映した

東平安名に溜まった水を手で汲んで飲むことだとか。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

kijimuna
散歩しながら史跡巡りをしています。
昔話や伝説があって楽しいです。
Unknown
う~ん、悩ましい伝説ですね😅 我が家は二人の息子にそれぞれ男の子が二人ずつ☺女の子がいたら、さぞや賑やかだったかも😁
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事