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古代中国の占星術について、おもうこと

2025-02-28 19:16:22 | 日記
古代中国の占星術について、おもうこと

Ⅰ まず、占星術と天文学について
両者の歴史は深いが、異なる軌跡をたどってきました。
1  歴史
1-1 占星術
古代文明に起源を持ち、メソポタミアやエジプトで発展しました。
当時、人々は天体の動きが地上の出来事に影響を与えると信じ、
占星術を用いて予測を行っていました。
ギリシャ・ローマ時代に入ると、占星術は体系的に整理され、
西洋占星術の基盤が築かれました。

1-2 天文学
古代文明から始まりました。
バビロニア人は天体観測を行い、暦を作成しました。
ギリシャではアリストテレスやプトレマイオスが天文学の基礎を築き、
地心説が広まりました。
中世においては、イスラム世界が天文学を大いに発展させ、
ルネサンス時代にはコペルニクスやガリレオが登場し、
地動説が確立されました。

2 特徴
2-1 占星術
天体の位置や動きを基に、個人の性格や運命、未来を占う。
天宮図(ホロスコープ)を作成し、太陽、月、惑星の位置を分析。
精神的・宗教的な要素が強く、人々の信仰に基づく。

2-2 天文学
宇宙の構造、天体の運動や性質を科学的に研究。
望遠鏡や衛星などの観測機器を用いてデータを収集・分析。
数学や物理学の理論を基に天体現象を解明。

3 共通点
占星術と天文学は共に天体の動きに注目しています。
古代においては両者は密接に関連しており、
天文学的観測は占星術の予測に利用されました。

4 相違点
目的: 占星術は個人や社会の運命を予測することが主目的である
 一方、天文学は宇宙そのものの理解を目的としています。
方法:占星術は伝統や信仰に基づき、
 天文学は科学的手法と観測に基づきます。
信憑性:占星術の予測は個々の信念に依存し、
 天文学の研究は再現性のある実験や観測に基づいています。

占星術も天文学も、それぞれの分野で独自の価値を持ち、
長い歴史の中で人類の知識や文化に貢献してきました。

Ⅱ 中国における天体観測と占星術は密接に関連について
天体観測は、古代中国の天文学の発展において重要な役割を果たしました。
古代中国の天文学者たちは、星や月、太陽、惑星の動きを観察し、
そのデータを収集しました。

これにより、彼らは天体の周期や動きを理解し、予測することができました。
占星術は、天体の動きを基に未来を予測し、
人々の運命や出来事を判断する伝統的な方法です。
古代中国では、天体観測のデータが占星術の基礎となり、
天文学と占星術が密接に結びついていました。
天体の動きを観察し、
そのデータを基に占星術師たちは予言や運命の解釈を行いました。
このように、古代中国における天体観測と占星術は、
互いに補完し合い、古代中国の文化や宗教に深く根ざした重要な要素でした。

Ⅲ 司馬遷の『史記』について
『史記』には、天官書(天文書)や暦に関する詳細な記述があります。
天官書は、天文学や天体観測に関する知識をまとめた書物で、
暦に関しては、
日月星辰の運行を基にした暦法について述べられています。

<天官書:天帝を中心として天上にも官職があるとして、
これを星と結んでその官職を記したもの。
中・東・南・西・北の五官があり、
黄・蒼・赤・白・黒の五帝がそれぞれ長官として
五官を統轄し、その下にまた各種の官属がある。>

天官書では天の動きや天体の位置、星座の配置などが記されており、
暦については、四時八節(四季と節気)や日食月食などの
天文現象が暦の基礎となっていることが説明されています。
これらの記述は、当時の中国の天文学や暦法の知識を反映しており、
後の時代の学問や技術にも大きな影響を与えました。

Ⅳ 古代中国の占星術と暦の関係について
占星術は天体の動きを観察し、
その情報を使って未来を予測する実践であり、
暦は天体の動きを記録し、
日常生活や農業の計画に役立てるためのものでした。
古代中国では、暦は占星術の基盤となっていました。
天文学者たちは、星の位置や月の満ち欠けなどを観察し、
その情報を基に暦を作成しました。

この暦は、農業のタイミングや祭祀の日を決定するために使われました。
また、占星術は暦の情報をもとに、
個人や国家の運勢を予測するためにも利用されました。
占星術師たちは、暦に基づいて天体の配置を解釈し、
その結果をもとに運勢を予測しました。

このように、古代中国の占星術と暦は互いに補完し合い、
天体観測の知識を生活の中に活かすための重要な役割を果たしていました。

Ⅴ 古代中国の暦について
長い歴史を持ち、多くの変遷を経てきました。
最も古い暦は、殷(紀元前14世紀~紀元前11世紀)の時代に
使用されていたとされています。
その後、周(紀元前11世紀~紀元前256年)や
漢(紀元前206年~220年)の時代にも改良されました。

1 夏の暦
紀元前2637年に黄帝が創始したとされています。
この暦は、農業活動を中心にしたもので、太陽と月の運行を基にしていました。

2 殷の暦
夏の暦を改良したもので、農業のための暦として使用されました。
また、殷の暦は、十二支の概念を導入しました。

3 周の暦
殷の暦をさらに改良し、農業だけでなく、祭祀や行政活動にも使用されました。
周の暦は、二十四節気を導入し、季節の変化をより詳細に表現することができました。

4 漢の暦
紀元前104年に始皇帝が制定した太初暦が始まりです。
この暦は、太陽と月の運行を基にしており、農業や行政活動に広く使用されました。
また、漢の暦は、後の中国の暦の基礎となりました。
これらの暦は、中国の歴史や文化に深く根ざしており、
現代の暦ともつながりがあります。

参考文献
人物で語る物理入門(上)、米沢富美子、岩波書店(2005)
史記2 書・表、司馬遷、筑摩書房(1995)
中国占星術の世界、橋本敬造、東方書店(1993)