旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

チベットの可能性 ファッション目線

2018年11月22日 | 日記



日本でチベットというと、
ダライ・ラマという名前しか知らないというのが一般的だろう。

知っていたとしても、
大草原や遊牧民、神秘的な秘境であったり、
古い伝統装束を纏う人々や、
チベット仏教のお寺などをイメージするところだろう

もし日本で、チベット展があったとしても、
仏像や仏画(タンカ)、曼荼羅の展覧会がほぼ全てかもしれない。

一部では、チベットフェスなどをやっているかもしれないが、
個人的な印象だが、全てアプローチが「固い」と感じる。
チベット固有の文化を固く捉えているように感じる。
祭り、だったり、平和、だったり、宗教世界観だったり、
仏教的な形式張ったアプローチをしているよーに感じるのだ。
これでは、一部のコアな層しか興味を示さないと思う。

空気感が、濃過ぎるのだ。

もっと言うならば、
「若者向きではない」し「ファッション性が乏しい」

もっとも、初めから、そーゆー層は求めていないかもしれないが、
いずれにせよ、
このままでは、いつまでたっても、マニアな世界から抜けれないのは間違いない。

一方、
海外では、ごく一部、ファッション的なアプローチをしている人がいる。

インドのファッションデザイナーSonam Dubal(インド国籍だが、名前の通りチベット系)が
Sanskarというブランドを持っていて、
自らのアイデンティティをベースにした洋服をデザインして
何年か前に「チベットをテーマにした服」を、
自らのメッセージと共にインドのファッション・ショーで発表していた。

また、
チベットの伝統的なウール製品をベースにし、
それらのクオリティを欧米レベルまで引き上げ、
ブランドイメージも洗練されたショールやブランケットを製造販売している
Norlha Textiles
もある。

まぁ、Sanskarはチベット色は少ないが、
Norlha Textileは、一貫してチベットをテーマに独自のアプローチをしている。

何より、カッコ良いのだ。

このアプローチをファッション先進国である日本ですれば、
チベットに対して、
今の日本の現状である、
一部のマニアな世界からもっと広がる可能性が見えてくると思うのだ。

もともと、
【チベットは超クールなファッション要素を持っている】と
僕は感じているからだ。


いずれにしても、
古く伝統的な文化を伝えるだけではなく、
ファッション目線での柔軟なアプローチをする人が、
世界でも、日本でも、もっと出てくれば、
チベットの新たな可能性が広がる事だろう、と思うのだ。


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