「はたして、人の役に立っているのか?」
先日、扱うジャンルこそ違うが同業の知人と話していた時に、
その人から出た言葉だ。
彼は自分の仕事にそういった疑問が出ているようだ。
その言葉を聞いて、僕は驚いた。
端から見れば、
彼はこだわりを持って迷い無く仕事をしているように見えていた。
僕は、彼の扱っている物も良いし迷いも無いだろう、
と思っていたので、意外な言葉だった。
彼の真意は分からないが、
僕は前出の言葉に驚いたのと同時に、
それ、めっちゃ、ワシ、同感できる、と思い、
瞳孔が、ガッと開いた
そして彼は続けた。
「違う事をやろうとしている」
そ、そ、そーなの?
彼は深く思い様々な選択肢を考えているよーだった
【はたして、この仕事、人の役に立っているのだろうか?】
その想いは僕も少し前から似た感情を持っているのだ。
そりゃアンタ、
自分が楽しめて、
買い手も喜ぶ、
そして喜んでもらえる人が一人でもいれば良いでしょ、
と思えるのが良いが、
そこまで骨の髄から思えるほど
悟りの境地まで達せられていないのだ。
そして、それは僕だけではなく、
身近な人、僕より芸歴も商売の規模も大きい人も感じていたのだ。
その言葉を僕が大きく受け止めたのは、
僕はその日、とあるアンティーク・オークション会に関係者として入り、
彼も同席していて、そのオークション自体は、
上は数千万円、億レベルまで出る超高額オークションであった事も関係するかもしれない。
僕は、金と欲望のオーラが渦巻くその場にいた、とゆーか
その一端を担っていたので、
一緒に帰った彼の言葉は、より深く僕の心に残った。
な、なるほどー
皆、色々考えとるんだね
なんだか、ホッとしたよーな、
この感情の向かう先は何処なんだろうか?
この旅の先にはどんな答えが待っているのだろうか?
なんだろ、この感情。








