少し前にJR北海道が、札幌市の苗穂地区再開発に伴う苗穂駅舎の移転新築と橋上化に関して、ホームにはエスカレータを設置しないと発表した。
代わりにエレベーターを大型化するということだ。
その後、札幌市や地元市民団体、商工団体からの働きかけにも翻意する様子はなく、新駅舎のホームにはエスカレーターは設置されないようだ。
さらに、JR北海道は今後も同様の駅舎改築においてエスカレーターは設置しないと言明した。
高齢化社会も相まって公共の施設はバリアフリーが当然となった現代において、実に不可解な態度に驚くばかりだ。
このエスカレーターの取りやめによって2千万円の工事費が節約できると誇らしげに言うこの企業はいったいどこを向いているのか分からなくなった。
エスカレーター事故のリスク回避とランニングコストの低減が主たる目的であることは明白である。
さて、「新幹線」と「安全運行」のために閑散路線の廃止、減便を打ち出し「札幌圏に経営資源を集中する」としたのはどこの会社だったのか、ただでさえ理解できない企業風土は私の理解の時空を超えてしまった(+o+)。
苗穂再開発にともなう札幌市議会の議事録の市側の答弁の一部を要約して下記に乗せておきたい。
明らかに信義則に違反し、国からの助成金の前提条件まで無視していることが分かる。
「苗穂駅移転橋上化の事業費は、総額約53億円となっております。駅舎の建設に要する事業費約18億6,000万円、また、バリアフリー化した橋上駅舎やエレベーター、エスカレーターがおさまる規模のホームを設置するためには、現状の線路間隔では狭く、設置できないことから、既存の鉄道施設の大規模な再配置を行い、線路の間隔を広くしなければなりませんので、それらに係る事業費として約34億5,000万円が必要」
「駅舎は、最近できましたJR白石駅のように橋上化してエレベーター、エスカレーターの施設を設置する予定となってございます。自由通路への昇降棟につきましても、委員にお答えいたしましたとおり、エレベーターやエスカレーター等の施設を整備する予定となっております。一体的に整備することで、重点整備地区内の主要施設である鉄道駅舎とその周辺のバリアフリー化が図られるものと考えてございます。」
国の補助を受けた総額53億円の費用の内、JRの負担は15%の7億円にとどまる。さらにエスカレータ取りやめて削減できるのは「2千万円」と言うことなので、やはり非設置の理由は工事費ではないことが明白だ。
そして、エレベーターを大型化するといっても11人乗りを13人乗りにする程度と言うことらしい。
私が講師をしている学校のエレベーターも13人乗りだが、さほど大きいと思ったことはない。
さて、実は私が気にするのは、札幌周辺の駅のエレベーターの使われ方なのだ。
誰が主に使っているか・・・札幌圏で通勤通学にJRを利用している方ならお分かりだと思うが・・「若い女性」と特に女子高校生なのだ。
ホームに降り立ってゆっくりとエレベーターに向かう年配者を追い越して乗り込むのは多くの場合、若い女性と言うのが平素見られる光景だ。
満員になったエレベーターを見てあきらめて、エレベーターホールの前でまた降りてくるのを待つ年配者(私も)が良く見られる。運よく乗り込めた年配者も、操作が分からずにいると、若い娘が鼻を鳴らしてこれ見よがしにボタンを強く押す。年配者は下を向いて申し分けなそうにしている。
欧米のエレベーターには「閉」のボタンはないそうだ。時が来れば自然に閉まる。日本も押さなくても閉まるのだか。
そう、札幌圏の駅のエレベータは若い女性に占領されている。現状を見る限りエレベーターはエスカレーターの代替にはならない(´・ω・`)。
この話しは我が家でも話題になったことがある。
こんな光景が苗穂のホームでも繰り広げられるのは確実。
ショッピングセンター(アリオ)への利用者はJRは利用しないだろうから、現在より利用者が増えるとは思えない。JRにとっては本音では迷惑な再開発計画なのかもしれない。
私は、JRに対してエスカレーターを設置して欲しいとは言わない。無駄だし言うのもばかばかしいから・・・愚痴って終わりにする。
せめて、健常者は階段を使うように指導したらどうか。
(通路にはエレベーターとエスカレーターがあるが、ホームにはエレベーターだけの東室蘭駅、ここでは高校生はエレベーターはほとんど使ってはいない。たでさえ節電で暗い連絡通路の照明も最近では消されて、売店の灯りが頼りだ)
代わりにエレベーターを大型化するということだ。
その後、札幌市や地元市民団体、商工団体からの働きかけにも翻意する様子はなく、新駅舎のホームにはエスカレーターは設置されないようだ。
さらに、JR北海道は今後も同様の駅舎改築においてエスカレーターは設置しないと言明した。
高齢化社会も相まって公共の施設はバリアフリーが当然となった現代において、実に不可解な態度に驚くばかりだ。
このエスカレーターの取りやめによって2千万円の工事費が節約できると誇らしげに言うこの企業はいったいどこを向いているのか分からなくなった。
エスカレーター事故のリスク回避とランニングコストの低減が主たる目的であることは明白である。
さて、「新幹線」と「安全運行」のために閑散路線の廃止、減便を打ち出し「札幌圏に経営資源を集中する」としたのはどこの会社だったのか、ただでさえ理解できない企業風土は私の理解の時空を超えてしまった(+o+)。
苗穂再開発にともなう札幌市議会の議事録の市側の答弁の一部を要約して下記に乗せておきたい。
明らかに信義則に違反し、国からの助成金の前提条件まで無視していることが分かる。
「苗穂駅移転橋上化の事業費は、総額約53億円となっております。駅舎の建設に要する事業費約18億6,000万円、また、バリアフリー化した橋上駅舎やエレベーター、エスカレーターがおさまる規模のホームを設置するためには、現状の線路間隔では狭く、設置できないことから、既存の鉄道施設の大規模な再配置を行い、線路の間隔を広くしなければなりませんので、それらに係る事業費として約34億5,000万円が必要」
「駅舎は、最近できましたJR白石駅のように橋上化してエレベーター、エスカレーターの施設を設置する予定となってございます。自由通路への昇降棟につきましても、委員にお答えいたしましたとおり、エレベーターやエスカレーター等の施設を整備する予定となっております。一体的に整備することで、重点整備地区内の主要施設である鉄道駅舎とその周辺のバリアフリー化が図られるものと考えてございます。」
国の補助を受けた総額53億円の費用の内、JRの負担は15%の7億円にとどまる。さらにエスカレータ取りやめて削減できるのは「2千万円」と言うことなので、やはり非設置の理由は工事費ではないことが明白だ。
そして、エレベーターを大型化するといっても11人乗りを13人乗りにする程度と言うことらしい。
私が講師をしている学校のエレベーターも13人乗りだが、さほど大きいと思ったことはない。
さて、実は私が気にするのは、札幌周辺の駅のエレベーターの使われ方なのだ。
誰が主に使っているか・・・札幌圏で通勤通学にJRを利用している方ならお分かりだと思うが・・「若い女性」と特に女子高校生なのだ。
ホームに降り立ってゆっくりとエレベーターに向かう年配者を追い越して乗り込むのは多くの場合、若い女性と言うのが平素見られる光景だ。
満員になったエレベーターを見てあきらめて、エレベーターホールの前でまた降りてくるのを待つ年配者(私も)が良く見られる。運よく乗り込めた年配者も、操作が分からずにいると、若い娘が鼻を鳴らしてこれ見よがしにボタンを強く押す。年配者は下を向いて申し分けなそうにしている。
欧米のエレベーターには「閉」のボタンはないそうだ。時が来れば自然に閉まる。日本も押さなくても閉まるのだか。
そう、札幌圏の駅のエレベータは若い女性に占領されている。現状を見る限りエレベーターはエスカレーターの代替にはならない(´・ω・`)。
この話しは我が家でも話題になったことがある。
こんな光景が苗穂のホームでも繰り広げられるのは確実。
ショッピングセンター(アリオ)への利用者はJRは利用しないだろうから、現在より利用者が増えるとは思えない。JRにとっては本音では迷惑な再開発計画なのかもしれない。
私は、JRに対してエスカレーターを設置して欲しいとは言わない。無駄だし言うのもばかばかしいから・・・愚痴って終わりにする。
せめて、健常者は階段を使うように指導したらどうか。
(通路にはエレベーターとエスカレーターがあるが、ホームにはエレベーターだけの東室蘭駅、ここでは高校生はエレベーターはほとんど使ってはいない。たでさえ節電で暗い連絡通路の照明も最近では消されて、売店の灯りが頼りだ)