北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

JR北・東・貨物・東急電鉄連携の観光列車

2019年02月13日 | JR北海道 JR北
(久慈駅にて、リゾートうみねことTOHOKU EMOTION)

北海道の新聞やローカルテレビのみならず、全国紙でも報道されたのでほとんどの方がご存知かと思いますが、JR北海道とJR東日本、東急電鉄、JR貨物の4社が連携して北海道内で観光列車を運行すると発表しましたた。2019年7~9月に宗谷線でJR東の「びゅうコースター風っこ」

2020年夏には札幌―道東間で東急電鉄の「ザ・ロイヤルエクスプレス」を走らせるという計画です。

      (以上2枚の画像はマイナビニュースとウィキペディアより)

 いずれもJR北海道が車両を借り受けて運行し、JR貨物が本州―北海道間の車両運搬を担います。鉄道事業者が観光列車を他社に貸す例は珍しく、政府はJR北海道の経営改善に向けた取り組みとして「インバウンド(訪日外国人客)を取り込む観光列車の充実」を促しており、4社は胆振東部地震の復興支援の狙いこめて協力を決めたものです。

 「びゅうコースター風っこ」車両は宗谷線では「風っこ そうや」として7月27日~9月8日の土日と祝日計15日間に運行予定。

 THE ROYAL EXPRESS」は東急が伊豆半島で運行する水戸岡デザインの豪華列車。組子などの伝統工芸やステンドグラスを施した内装が特徴で、料理も提供する。北海道内では2020年5~8月のうち約1カ月間、週4日程度の運行を想定しており企画や車内サービスは東急が担う。運行ルートは2019年夏ごろ、運行期間はこの冬までに発表する予定。直流電化区間専用電車のため、そのままでは北海道は走れないのでDE15またはDE10の機関車などをの重連で牽引して運行し、さらに電源車を連結します。
電源車は東日本が所有していた485系のリゾートエクスプレスゆうの電源車・通称「ゆうマニ」ではないかと噂されていますが真偽のほどは不明です。現在「譲渡」という表示がされて長野に留置されているようです。

 この企画だけで、目立ってJR北海道の経営が好転するとは、もちろん思えないわけですが、島田社長が共同記者会見で述べたように、これをきっかけにして沿線地域の協力を得て、路線維持に向けて沿線自治体と策定中の「アクションプラン」に、この観光列車へのホスピタリティを盛り込み、これをきっかけに地域との関係を深める目論見があるという事でしょう。

先般、高橋北海道知事が沿線自治体との調整もせずに一方的に打ち出したJR北海道支援策は、自治体の協力が得られず次年度の予算には計上することはできなかったわけですが、国や北海道のリーダーシップは期待できない今、民間同士で協力して我が国の鉄道の存在感を高めようとすいる試みは大いに評価されるべきものでしょう。
 それにしても高橋知事はJRに関しては無力、無策であったのは北海道民にとって不幸なことでした。
(五能線のリゾートしらかみ・いつの日にか北海道も自前でリゾート列車を新製できる日が来ることを祈ります)


(三陸鉄道の車両達・久慈駅にて)
" border="0">


最新の画像もっと見る