北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

蓄電車と春を迎えての雑感

2014年05月09日 | 日記・エッセイ・コラム

今年のGWは一日散歩切符すら使わず、せいぜい登別の母の所に帰省した弟を迎えに新千歳空港に行って、久しぶりに展望デッキから飛行機を眺めたくらい。
やはり飛行機はカッコイイ・・・でも身内が乗っていると落ち着かないものだ(笑)。Dsc_0011
連休後半は、三笠鉄道の村へ行ったり苗穂の鉄道技術館で小さな子供たちの笑顔を見てほっとしたり。
最終日には上野幌で若干の撮影をして終わった。

GWの間は大きな鉄道の障害も無く、スムーズに運行できたようだ、まあ当たり前のことなのだがうれしいものだ。P5040014

ただ、それが4月からJR北海道の経営陣も刷新されたことが理由だとは思ってはいない。そんなに単純なものではないからだ。
ただ、減速・減便が功を奏しているのは間違いは無い。でも、それは実に後ろ向きで消極的な手段にしか過ぎない。

この間の、少し明るい話題といえば、
北海道新幹線用のH5系(なぜN5ではないのかな?)のデザインというか色の発表・・・つまらない。
快速エアポート733系の製作のニュース・・・どうでもいい。
増備用キハ26N系の製作が本格化しているらしい・・・楽しみだ。
新型のハイブリッド特急の試作車が今年度中に走行試験を開始する・・・・絶対に見たい。などのことだろう。
そのほか、青函トンネル内で新幹線を260キロで走行させてほしいとか、札幌延伸を5年ほど早めてほしいだとか、相変わらず自治体、経済団体の無理難題が聞こえてきている。P5040043

正直なところ、駄々っ子がわがままを言っていると、私には感じられる。鉄道貨物は本道と本州方面の貨物輸送の15%を占め、特に農産物の輸送に限ればほぼ全量を貨物列車に頼っている実態をみれば、当面は減速運転を受け入れるのが大人の対応であろう。まあ、言うだけ言っておこうというのが本音であろうが・・・。

また、全路線の70%が隧道ということを考えると、残土の処理方法も決定していない段階で5年前倒しなんていうのも実に身勝手なものだ。土建経済の北海道経済だ・・・・と経済界はいまだに思い込んでいるようだが。

 

折りしも国債の残高が
1000兆円を超えたニュースを聞くと、いつまでインフラの新設を続ける気なのか、政治家に伺いたいものだDsc_0070

さて、鉄道雑誌に面白い記事を見つけた。
JR東日本の蓄電車EVーE301である。
キハ40の後継として栃木県の烏山線で運用され始めている。考え方は単純で、電化区間で積載したLi-ion電池に充電して目的地(20キロ)まで電車として非電化区間を走行し、折り返しの時間を利用して駅に敷設した架線から充電して、また戻ってくるというものだ。
私が関心を持ったのは長万部・東室蘭での利用ということだ。
現在、苫小牧・東室蘭間は電化区間にもかかわらず、特急すずらんが789または785系電車で数本運行されているに過ぎず、せっかくの資産を活用できていない現実だ。
札幌圏に力をとりあえず入れるあまりに711系電車を転出させ、キハ143というDCを運行させている。あまりに近視眼的な経営手法である。大赤字の鉄道会社のやることなのだろうか。
新幹線が函館から順次延伸していって長万部まで完成した段階で、先行開業して、長万部・札幌間室蘭本線をこの蓄電車でリレーできたら面白いと考える。
問題は長万部・東室蘭間で蓄電車が使えるかということだ。
現状、東日本のE301は普通電車を念頭に開発されたものなので、速度も65k/h程度(設計最高速度は100k/h)、さらに運行距離も20k程度と、長万部・東室蘭間の90kで運用することは現実的ではない。さらに、架線電圧も交流2万Vと降圧整流の装備も必要となる。Jr_east_eve3001
まあ、正直現実的ではないとは思うが、なんとしても長万部からのリレー列車を実現してほしいものだ。

 

E301の画像はウィキペディより引用しました


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