JR
北海道が8月末日までとしている札幌・函館間の特急北斗、札幌・釧路間の特急おおぞら、さらに札幌・稚内間の特急サロベツの運休が9月末までに延長され、
同時に、札幌・函館間の臨時特急と稚内・旭川の臨時快速の運行の延長も発表された。函館方面には現在のキハ183寄せ集め?編成と、9月以降の土日祝日には8月に引き続きニセコ車両が
投入される。
また稚内方面の臨時快速には現在のキハ40にプラスして、さらにキハ400のお座敷列車の運行もあるとしている。
現在の旭川・稚内はキハ40で運行されている(写真。名寄市の中村氏撮影です。感謝)
表定速度(停車時間を含めた平均速度・ちなみにスーパー北斗は100kを越える韋駄天)が62キロと、サロベツの68キロと比較しても遜色ないものだ。
これは名寄以北では、線路が未改良のために、サロベツが従来から最高速度95キロでの運行を余儀なくされ、最高速が95キロのキハ40との差がないことがその理由となる。
なお、札幌・釧路間は減便されたままの5往復で、快速の運行は再び見送られた。
正直なところお盆期間の予約状況を考慮しても函館方面ほどの混雑がないということが確実だからだろう。
おそらく11月の改正では減便が定番化してしまうことになるのではないか。
今回、このような状況の中で、JR北海道は青函トンネルの海底駅の廃止と知内駅の廃止を発表した。
廃止自体はやむを得ないし、異論を挟む気持ちは毛頭ないが、この時期の発表を、当たり前のようにしてしまうJR北海道が、現在は、いかに新幹線に意識が傾いているかを露呈してしまったことになる。
先日函館を旅した時に見た、新幹線の高架と車両基地の工事進捗度合を見ると、新幹線に力が入るのはやむを得ないとも感じる。
ただ、新幹線は函館の北まで、北海道の入り口に到達するにすぎないわけで、そこから北海道内へ乗客を運ぶのはこれから四半世紀は在来線である。
その在来線が、このような状態では、せっかくの新幹線延伸のメリットは出てこないのではないだろうか。結局は飛行機からは客を奪えないだろう。
1日も早いこの異常状態からの脱却を期待するものだ。
北海道新聞などは厳しく同社を指弾しているが、どうも道民がJR北海道に対して甘い感じがしている。