よかど!鹿児島

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タイが新たな自動車生産拠点に/どうなる日本経済(63)

2010-08-09 07:01:42 | どうなる日本経済

タイでの自動車生産、相次ぎ増強する日本自動車メーカー

自動車各社がタイを新たな戦略拠点にするのか。 

日本の自動車メーカーが、タイでの生産増強に動いているとの報道がなされている。世界の工場といわれる中国への日本の自動車メーカーの工場増強がよく報道されるが、最近はタイの報道が目に付く。

昨日も、「環境に優しく、世界的に需要拡大が見込める低燃費小型車を軸にした「世界戦略車」の生産・輸出拠点として、タイを位置付け、各社は工場新設や生産ライン拡充などの計画を相次いで打ち出している。」と報道された。

それによるち、三菱自動車は7月5日、益子修社長がタイで3カ所目となる新工場建設の意向を表明し、150億バーツ(約400億円)を投じて、同社が「グローバルスモール(世界戦略小型車)」と呼ぶ新型モデルを2012年から生産する計画だ。  生産能力は年間20万台で、既存2工場と合わせたタイでの生産能力は同40万台と一気に倍増。同社最大の生産拠点である水島製作所(岡山県倉敷市)に次ぐ規模となるとのこと。

その理由の大きな一つは、「日本の部品メーカーが多く進出しており、タイでの部品の現地調達が可能で、コストが抑えられる」ということらしい。

今や、「構造変化に直面する自動車業界は新興国の中間層をターゲットにした小型車を量産しないと生き残れない。」時代と言われる。

トヨタ自動車も、タイ国内3カ所の工場で、年間計55万台の生産能力を有し、昨年から生産を始めたハイブリッド車の増産や13年に投入予定の小型車新規生産に備え、工場の拡充を検討しており、日産自動車は、50億バーツを投じて新型「マーチ」を開発、3月にバンコク近郊の工場で生産を始めているそうだ。

将に、これからは、日本の自動車メーカーは、新興国市場での小型車需要をどの程度確保できるかに、その命運がかかっているのかも知れない。

 

かごしま企業家交流協会

http:// www.kagoshima-kigyouka.com/     

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