ささら踊りの道化役が持つ「こきりこ」地域では「ザッザカ」と呼ぶ楽器を作成しました。
簓(ささら)を持って右手と左手を交互に上げ下げして摺ると、「ザラザラザラ」という音が出ます。
秋田県仙北地方の簓は固い木を使ってつくりますので「ザラザラザラ」と聞こえます。
富山県の「こきりこ」は柔らかい檜木で作っていますので「シャラシャラ」と聞こえます。
仙北の地域の「ザッザカ」は大きさや厚さが違い、肩から吊るす物と常に持ち歩かなけらばならない物とあります。
どちらにしても、木の数や大きさは違っても、人の肩幅の大きさです。
「ザラザラザラ」 「シャラシャラ」とも神秘的な音を出す日本古来の楽器が人々の間で尊ばれ、舞が伝統として残ったのでしょうか。簓には、悪霊を祓い五穀豊穣をもたらす力があると昔から見られたのは間違いありません。。また「ザラザラザラ」 「シャラシャラ」の音は胎児が母親のお腹の中で毎日聞いている音と似ているのも、知らず知らずの内に大人になっても音が聞こえてくると、心が落ち着くのかもしれません。