角館きがたのものづくり

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ささら踊りの道化役が持つ「こきりこ」地域では「ザッザカ」と呼ぶ楽器を作成しました。

2013-12-03 | 日記

ささら踊りの道化役が持つ「こきりこ」地域では「ザッザカ」と呼ぶ楽器を作成しました。

簓(ささら)を持って右手と左手を交互に上げ下げして摺ると、「ザラザラザラ」という音が出ます。
秋田県仙北地方の簓は固い木を使ってつくりますので「ザラザラザラ」と聞こえます。

富山県の「こきりこ」は柔らかい檜木で作っていますので「シャラシャラ」と聞こえます。 

仙北の地域の「ザッザカ」は大きさや厚さが違い、肩から吊るす物と常に持ち歩かなけらばならない物とあります。
どちらにしても、木の数や大きさは違っても、人の肩幅の大きさです。

 

「ザラザラザラ」 「シャラシャラ」とも神秘的な音を出す日本古来の楽器が人々の間で尊ばれ、舞が伝統として残ったのでしょうか。簓には、悪霊を祓い五穀豊穣をもたらす力があると昔から見られたのは間違いありません。。また「ザラザラザラ」 「シャラシャラ」の音は胎児が母親のお腹の中で毎日聞いている音と似ているのも、知らず知らずの内に大人になっても音が聞こえてくると、心が落ち着くのかもしれません。


ささら踊りの獅子頭を作成しました。

2013-11-29 | 日記

ささら踊りの獅子頭を作成しました。

獅子頭の作成工程を紹介します。

最初は軽くするために(頭に乗せるため)イタヤ細工で骨格を作ります。

イタヤに和紙を貼りつけます。

顎部や鼻部を取付けて行きます。


 

角(つの)の方は、木型に和紙をはり順番に作って行きます。
割り竹も使って丈夫にします。


 

本体の方も和紙貼りで全体を包みました。

色塗り

角を取付け羽根も取付けて完成です。

 


ささら踊りの道化面を複製しました。

2013-11-27 | 日記

ささら踊りの道化面を複製しました。

文化財指定クラスの「道化面」です。
従って、むやみに手を掛けることは避けなければなりません。
その為に、最先端技術の3Dスキャナーと3Dプリンターで複製を作り、寸法を出しました。
3Dプリンターは樹脂を固めたものですので重量があり踊り道化面には使用することは出来ません。

裏面も顔に合う様に削り、表面を塗装し、このけなど書き完成しました。
大事な本物に手をかける事無く、複製できました。


古今雛の修復をいたしました。

2013-11-24 | 日記

古今雛や年代物の古雛は長い年月の経過により髪の毛が抜けてしまします。

髪の毛を修復する事により、制作当時によみがえります。
この古今雛の手の形は、内裏様のシャク、お雛様の檜扇は持たせない雛と察しられます。


ひょうたんを作成いたしました。

2013-07-22 | 日記

伝統芸能「ささら舞い」の道化役の方が腰に付ける、軽いしょうたんを作成いたしました。

腰に提げて踊るために、軽いものを希望され、和紙貼りで作成いたしました。

軽くても落としても壊れ無いほどの丈夫な和紙とカシュー塗りです。

 

最初はしょうたんの「木型」を作ります。

木型に和紙を貼り付け、乾燥してから型から和紙を離型します。

離型した和紙をつなげば木型と同じものができます。

和紙に下塗りをします。

朱のカシューを塗って完成です。