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《照千一隅》

令和3年の初春にあたり、謹んで至心に三宝を誦し

併せて檀信徒の皆々様の御清祥を心からお祈り申し上げます






去年の一月が始まりでした。



コロナ禍は 益々深刻な状況です。

医療崩壊が始まっています。

自衛隊も出動しました。

専門家委員会は、既に国民一人一人のレベルで感染を止められる状況ではないと断じました。



この未曽有の災禍の中、私たちはどう過ごしていけば良いのでしょう?



新型コロナウイルス感染予防のために、自分ができることをしっかりとしていくこと以外にないと思います。

手洗い・うがい・マスクの着用・換気 等を地道に実行し、不要不急の外出や 会食を辛抱する、

基本の三密(密閉・密集・密接)回避 等々です。

コロナ問題に飽きることは、絶対にあってはなりません。



そして、コロナ禍の様々なストレスを乗り越えるため、

こんな時代だからこそ 明るい気持ちを保つことを意識すべきだと思うのです。

住職として、令和3年初頭の皆様へのメッセージは、敢えて・・・

   キレイだね! ステキだね! おいしいね! うれしいね! 楽しいね! 幸せだね!

どの言葉でもいいんです。

一日一回以上、小さな声でもいいから 声に出して言ってみると、

きっとほほ笑んでいるご自身に逢えると思います。





昔、ある国の王様が 隣の国を訪れて、その国の王様に

「私の国には 直径が一寸ある宝玉が 10個 あるけれど、

 あなたの国の宝物は何ですか?」

と自慢しながら聞いたそうです。

隣国の王様は

「私の国には 宝玉は 1つもないけれど、

 優れた将軍たちがたくさんいて、

 それぞれ国境をしっかり守ってくれています。

 だから国民は いつも安心して生活しています。

 この将軍たちが 私の国の かけがえのない宝物です」

と答えました。

宝玉を自慢した王様は、自分の物欲的な小さな考え方を恥じて、

すごすごと自分の国に帰って行きました。



このお話は、伝教大師最澄さまが、

その国にとって一番大切なものは何かを説明した書物の中に出てくるたとえ話です。

最澄さまは、国の宝物を 次のように教示されました。



《道心のある人》 

悟りを求めて しっかりした誓い

(すべての人を救う・すべての煩悩を断ち切る・すべての学問を学びつくす・必ず悟りを得る)

を立て、それに向かって真摯に努力を怠らない人のことです。


《照千一隅のひと》 

自分のすべきことを今いる場所で(一隅の自分) しっかり実行している人のことで、

その人達の努力の結果、他のたくさんの人達が 心安らかに生活することができ、

あらゆる世界(千の世界)が 平和に導かれていくのです。

前のたとえ話は、このことを説明するためのお話です。


《有言実行の人》

私利私欲を捨てた正しい自分の意見をきちんと周りの人達に説明し、

それにともなった正しい行動を 身をもって行うことが出来る人のことです。


《慈悲に満ちた人》

とは、悪いことはすべて自身が受け持ち、

良いことはすべて自分以外の人々に分け与えることが出来る

優しさに満ちあふれた人のことです。



国宝の人を目指す。

コロナ禍を生きなければならない私たちの、

生き方の指針になるような気がします。





生きていく ということの中には、楽しいこともたくさんありますが、

哀しいことや辛いことも やっぱりたくさんあります。

これまでの人生、涙が出てしまうほど苦しい時に 私を助けてくれたのは、

いつだって誰かの笑顔だったような気がします。

家族 友達 仲間 道ですれ違った知らないおじいちゃん テレビや雑誌に出ている人 小説や漫画の主人公、

誰でもみんな笑顔は素敵です。

だから、私たちも できるだけ笑顔でいましょうよ。

誰かのために、自分のために。

前を向いて 胸を張って 口角上げて・・・

皆さんが少しでも安らぎを感じて生きていける一年でありますように。

                                山主敬白



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