イチョウの下のよもやま話

埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ

お葬式と ご法事 その3

2016年10月30日 | 日々之法話
さて、神と悪魔のお話に戻りますが、

人は自然界の様々な現象を 
神と悪魔の仕業にしたわけですが、

では 人自身は あの世で何になるのか?

それが霊魂です。



あの世に行った先祖である霊魂は、
私たちの幸せを あの世から願い、運んでくれる。

ただし、私たちが霊魂を供養すれば・・・。






この世でひどい目に遭ったあの世の霊魂は
この世の私たちに たたりをもたらす。

例えば 菅原道真の霊魂は、飢饉やら疫病やら、
この世で大暴れします。

だから この世に残された人々は 
菅原道真を 天神さまという神様にして
祀っちゃった。

神様は たたりじゃなく 幸福を私たちに授けてくれる。

天神様をお詣りしたら、
目指す大学に受かっちゃった。

よかった、よかった、チョンチョンです。






最初、たたる霊魂は 
道真さんのように 特定の個人だったんですが、

やがて 人に限らず、先祖を粗末にすれば 
あっちこっちから いろんな霊がやってきてたたるぞ、
大切にすれば 福徳がやってくるぞ、 

となって行きました。



先祖を大切にするっていうのは、
何も 盛大なお葬式をやれとか、
家族や周りの人を犠牲にしても必ず法事をやれとか、
そういう事じゃなくて、

先祖に恥ずかしくない生き方をすること
先祖がが今の自分を見て
「よしよし」と言ってくれるるような人生を送る事
です。

これが供養の原点でしょうか。






今日は、ここまで!

まだまだ続きます!



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