木彫り倶楽部 more

本来は、木彫り教室のブログでしたが。。。還暦を迎え自然農にはまり、自然からの恵みや日々の気づきを気ままに綴っております。

最近の昔話から思うこと 「いい子・悪い子」

2020年12月15日 | 子育て
こんにちは✨😃❗

先日、子どもの絵画造形教室で、お母さんから聞いた話です。

最近の保育園や幼稚園では、
悪者(鬼)を『退治』しないのだそうです。昔話や童話の内容が変わっているというのです。

桃太郎や一寸法師でも、鬼を退治して、幸せになりました。おしまい。

ではなく、鬼を許して、仲良くハッピーエンドなのだそうです。

???

許すことも大事だけど、その前に善悪を教えなくていいのかい?と思ってしまった。

鬼は、時に権力者であったり、盗賊であったり…権力や暴力を振りかざして、庶民を苦しめる対象の事もあれば、

内なる鬼 こころの中の鬼
自分自身の嫉妬や妬み、なまけ心
狂暴性や残虐性などであったりするわけで…

単純に鬼の人格認めて、みんな仲良くしなければいけないと教えていいのだろうか?と思う

人を責めるのは悪いこと?

責任転嫁で責めるのは、問題外。

でも、不正を働いたり、人を欺き、人としての道を外れた行いをすれば、責められて当然だと思う。

理想は、責めずに理由や状況を聞き、善処してもらうことだけど…無理。
だから、法や刑罰がある。

ましてや、後ろめたいことがあれば、責めていなくても、責められたと受けとり、感情的になるのが人情というもの。

声の大きな者の意見しか 通らないような世の中は生きにくい

『鬼』の被害に逢うのは
おとなしくて優しく我慢強いタイプ

鬼によって苦しめられたり、傷ついた人のこころを封じ込めて、我慢させて、表面上仲良しを演じさせるから、いじめがなくならないように思う

きちんと責任をとらせず(罰を与えず)、うやむやにして許すから 不正がはびこる

怖いのは
「どうせ何を言っても無駄」と思わせること

昔話や童話は、本来戒めの意味があったと思う。だから、グリム童話は本当はものすごく怖い

『退治』を禁止するのであれば、結末は『仲良し』と決めつけず、子ども達に委ねればいいと思う

どうしてこうなったのかな?
その時鬼は何を考えてたのかな?
どうすればよかったと思う?

子ども達は、大人が考えるよりも素晴らしい答えを持っています

子ども達に「みんな仲良くしましょう」と教えるのは危険です。
何故なら、「仲良くできないのは悪い子」
という意味が込められるから。

「仲良くしよう」と決めつけるのではではなく、どうしたら仲良くなれるか考えてもらう方がいいと思う。

なので結末も、子ども達に決めてもらう方が、公平でおもしろい話になると思うのだけれど。(理解力、想像力も養えるし)

ほとんどの場合、「いい子」「悪い子」は、関わる大人にとって、「都合のいい子(聞き分けのいい子)」「都合の悪い子(聞き分けの悪い子)」なのにねぇ。大人はみんな気付いていない
そうやって自分の都合のいい子に育てて、「うちの子、自主性が乏しいって言われたんですけど・・・」って言う人が多いのも事実

子は、育てたように育つもの

偽善で、子ども達のこころを
縛らないで欲しいと思った

鬼は誰のこころにも潜むもの。
鬼を慰めてあげられる気付きと優しさが、おとな社会に欲しいと思う


お立ち寄りくださいましてありがとうございましたm(__)m
コメント
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