黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『温室デイズ』瀬尾まいこ(角川書店)

2006-09-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
宮前中学に通う中学3年生・中森みちる。
小学生の頃、今は親友であり、当時同級生であった前川優子を、クラス全体のいじめにより転校に追いやってしまったという後悔から、卒業まであと5ヶ月というところで、学級崩壊の見え始めたクラスを立て直すべく、意見。
ところが、それをきっかけとして彼女自身へのいじめが始まってしまう。しかし彼女はそれでも休まず、学校へ行き続けた。
一方、優子は、そんなみちるの姿が見ていられず、相談室やカウンセリングルームに通う日々だったが……。

頼りにならない大人たちとは対称的に、前向きにそれぞれの置かれた立場で戦う子どもたちが印象的。

<06/9/25>

『凍りのくじら』辻村深月(講談社)

2006-09-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
5年前、末期癌の身体で失踪した有名カメラマン・芦沢光。病魔に侵され余命いくばくもない母・汐子と共に残された娘・理帆子は、進学校F高に通う高校2年生。藤子・F・不二雄をこよなく愛していた父の影響を受け、無類のドラえもん好きで読書家である彼女は、それ故に達観したところがあり、『SF』を『少し・不思議』と言った藤子氏の言葉になぞらえ、『少し・なんとか』という言葉で、周囲の人々を評していた。
そんなある日、上級生・別所あきらから写真のモデルになって欲しいと声をかけられる。
そして昔付き合っていた司法浪人生・若尾大紀も再びアプローチ。肥大なプライドを抱えた彼の個性は『少し・腐敗』へと変化していた……。

ドラえもんの道具が、表現の中に効果的使われていて、とてもおもしろい作品でした。……でも理帆子風にいうならば、“少し・リアル”で“少し・イタイ”作品ですね(あらゆる意味において/笑)。
そして若尾の壊れっぷりがとても怖いです……;現代日本ではその辺にいそうな人物像なだけに。

<06/9/24>

マカロン@ダンファン

2006-09-23 | スイーツ
 抹茶、紅茶、チョコ、フランボァー(表記そのまま)の4種類。 
 厚みがあり、食感ももっちりと食べ応えがある感じ。
 抹茶と紅茶にはバタークリームが、チョコはチョコクリーム、フランボァーはフランボワーズ風味(…かどうかはちょっとわかりにくいですが、色はピンク)のバタークリームが挟まれています。クリームが少ないのも残念ですが、せっかくだから抹茶と紅茶もそれぞれの風味のクリームが良いなぁ、と思ったり(笑)。

 ダンファン:新潟(長岡)

長い岡@ガトウ専科

2006-09-23 | スイーツ
 書かれている通り、“深煎り抹茶のダックワーズ”です。
 商品のネーミングは、そのまま地名(笑)。
 間に挟まれてる抹茶クリームの風味が豊かで、(洋菓子ですが)日本茶にも合いそうな大人のお菓子、という感じ。

 ガトウ専科:新潟(長岡、他)


マカロン@ガトウ専科

2006-09-23 | スイーツ
 フランボワーズ、コーヒー、ピスタチオ、パッションフルーツ、アーモンドの5種類。
 碁石のようなつるんとした印象。ちなみに一番最初にわたしが食べたマカロンがこれです(最近見かけなかったのですが、また復活した模様/笑)。
 外側は硬めで、中はそれぞれの味のクリームでしっとりな感じ。
 もうちょっとクリームが入っててもいいかなぁ、と思いますが(笑)。

 追記(07/3/18):その後食べたら、表面はもうちょっと食べやすい硬さになってました。改良したのか、作った場所によるのか…。

 ガトウ専科:新潟(長岡、他)

『The MANZAI 3』あさのあつこ(ジャイブ)

2006-09-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
同級生・秋本貴史からの漫才コンビ結成の誘いを、拒否し続ける瀬田歩。
ある日、熱を出した彼が病院に行った折、そこでいつもと違い、暗い表情をした萩本恵菜を見かける。
一方、貴史が特設ステージでの漫才を目論んでいた、商店街の夏祭りが中止になりそうだという問題が持ち上がり……。

今回、高原くんたちが青春してていいなぁ、としみじみ(笑)。
……それにしても、カラフル文庫で出てから(注:カラフル文庫は、『文庫』とついてますが、実質ノベルス)文庫化が2ヶ月後、ってめちゃめちゃ早かったですね(笑)。

<06/9/23>

『はーとふる・ダイナーズ 2』羽音こうき(冬水社)

2006-09-23 | 読了本(漫画)
現役高校生ながら、父の残した仏レストラン『ミエル・ローザ』のオーナーである五十嵐大和。
彼が跡を継ぐことに反対する兄・総司との約束で、一ヶ月以内に店を大盛況させることになった大和は、シェフ・関仁一郎、ソムリエ・浅倉輝京、パティシエ・ラヌエ、天才的な腕前を持つ彼らと共に奮闘中。
そんなある日、店を訪れた、常連であるタレント事務所の女社長・仲間が、元気がない様子なのを気にとめる。どうやら所属しているアイドル・沙耶が原因らしい。世間のイメージとはうらはらにわがままな彼女。
そんな彼女と共にテレビ出演することになった彼等は……第4・5話、
兄との約束の期日まであと少し。雑誌などで取り上げられたこともあり、店は大盛況。しかし大和を溺愛する兄は、その成功を認めようとしない。そんな彼をディナーに招待することになり……第6話。

密かにお気に入りだったのですが、なかなか続きが出ないなぁ、と思い続けて早2年?……待望の2巻です(笑)。
食べ物が美味しそうで良いです~♪

<06/9/23>

『ST 為朝伝説殺人ファイル』今野敏(講談社)

2006-09-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
伊豆大島と奄美大島で起きたダイビング事故。
どちらも為朝伝説の残る地であることに目をつけた、TVのワイドショー番組『14時ワイド』のスタッフたちは、その地へ飛び、取材することに。
ところが、番組を担当している女子アナ・小西律子が取材先の奄美大島で死亡。
その事件を調査することになったSTのメンバーは、現地へ飛ぶが……。

2時間ドラマ風なところにSTメンバーを放り込んだ感じでしょうか?
……何というかとても微妙(笑)。

<06/9/22>

『“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)』野村美月(エンターブレイン)

2006-09-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
文芸部部長・天野遠子は、物語を食べてしまうくらい愛している“文学少女”。そんな彼女に、文芸部の後輩である井上心葉は振り回され、“おやつ”を書かされる日々。
そんな文芸部の、“恋の相談ポスト”に謎の数字が記された紙片が投げこまれるという事件が発生。真相を究明すべく暴走する遠子とそれに巻き込まれた心葉。現場で張り込みする彼等の前に現れたのは、ワンピースタイプの昔の制服を着た高飛車な少女……“九條夏夜乃”。謎の紙片を投函していたのは彼女だったのだ。しかも彼女いわく、自分はとっくに死んでいる、という。しかし、その翌日に出逢った彼女そっくりの少女・雨宮蛍に出逢う。
そんな中、遠子の居候先の息子・櫻井流人から、好きな子がいるので協力してほしいと頼まれた心葉。しかしその相手とは雨宮蛍で……。

前回の太宰に引き続き、今回の作品にもある文学作品がモチーフとして使われています。それにしても、このシリーズ、“コメディ”と銘打ってありますが、むしろ逆の要素の方が多い気が(笑)。
そしてツンデレな同級生・ななせちゃんは、心葉の過去を知ってそうな気配。
個人的に、麻貴先輩はこの話に絡めなくても良かったんじゃないかと思ったり。

<06/9/21>