『“文学少女”と繋がれた愚者（フール）』野村美月（エンターブレイン）

ある日、“文学少女”遠子は、図書館から借りてきた『野菊の墓』のページが欠けていることに気づく。
そんな折、心葉はクラスメイトの芥川の彼女と名乗る女生徒・更科から彼が自分を避けている理由を訊ねて欲しいと頼まれる。しかたなくそれを果たすべく、彼の後を追った心葉は、彼が本を切り裂くのを目撃。
同じくその現場に居合わせた遠子の提案により、何故か文化祭で、武者小路実篤の『友情』の劇に出演することになった心葉たちだったが……。

芥川くんがここまで彼らにからんでくるキャラクターだとは思ってませんでした……終盤でさらにひねられていて、とある事実にさらに驚き(笑)。
『友情』は読んだことがなかったのですが、ちょっと読んでみたくなりました。

<06/12/25>