黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『あるキング』伊坂幸太郎(徳間書店)

2009-09-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
万年最下位の弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求……“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられ、当然の如く、仙醍キングスを優勝に導く選手となるべく育てられた。
彼らの期待に応え幼いころよりその才能を開花させ、頭角を現す王求だったが、それ故に周囲との軋轢を生み、幾多の試練が彼を襲う……

<王>となるべくして生まれた野球の天才・山田王求の、23歳までを描いた<伝記>。
野球がメインですがスポ根ではなく(というには彼の態度がクール過ぎ)、3人の魔女や怪物も現れたりしてちょっとファンタジー的要素もありつつ……ちょっと形容しがたい作品。
いろんな人物からの客観的な視点で構成されているので、物語としての感情移入はしにくい感じかも。
あとがきにもあるように、確かに今までの伊坂作品とはだいぶ雰囲気が違いますね~。

<09/9/8>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿