黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

東京にこ鈴(くり)@東京にこ鈴

2010-04-12 | スイーツ
 会社用に買ってきた東京土産。
 東京駅の待ち合わせ場所となっているモニュメント『銀の鈴』をモチーフとした人形焼で、売ってる場所もちょうど、目の前(笑)。
 あずき、紫いも、くりの3種があります。
 わたしが食べたのは、くりで、くりあんが入っていました。
 割とバターの風味がきいている感じが、今風かも…(焦がしバターが入ってるそうです)。

 東京にこ鈴:東京 ※グランスタで。

『天国旅行』三浦しをん(新潮社)

2010-04-12 | 読了本(小説、エッセイ等)
何もかも嫌になり、樹海で首吊りを試みた中年男・富山明男は、自殺に失敗。そこでたまたまサバイバルゲームをしているらしき青年・青木に出会ったことから、彼についていくことにしたのだが……『森の奥』、
「やっぱいあのとき死んでおけばよかったんですよ」というのが小言をいう時の枕詞になっている“きみ”。
そんなきみと私の脳裏に本当に“死”という言葉が選択肢としてよぎったのは概ね三度。一度目はきみの父に一緒になることを告げに行き、反対された時だった……『遺言』、
変わった言い伝えや昔話を聞きにきた学生に語る、“私”の体験談。
祖母・及川ウメの初盆に帰省した孫娘である私=駒子。そこへ遠縁だと名乗る男・石塚夏生が現れた。実は祖母には、駒子の祖父・辰造の前に彼の父・修一の男性と結婚していた過去があり、夏生は駒子のいとこにあたるという。そんな彼から祖母の過去を聞くことになり……『初盆の客』、
幼い頃から不思議な夢を見ていた理沙。それは夢というよりも、“もうひとつの生”。その世界で、小平という男と恋仲だったお吉である理沙は、やがて心中の道を辿る。
やがて成長し、何人かの男たちと付き合い尽くしてきた理沙だが、つい小平と比べてしまい物足りなさを感じるのだった……『君は夜』、
優等生だった立木先輩。そんな彼に密かに思いを寄せていた“地味派”の亜利沙。しかし彼は、“化粧おばけ”の頭目である楢崎初音と付き合っていた。
しかし夏休み最後の日に、彼は焼身自殺し、この世を去った。
ある日、初音から声をかけられた亜利沙は、ともに彼の死の謎を追うことに……『炎』、
大学生の“僕”の恋人・香那が突然幽霊になって現れた。
どうやら何者かにひき逃げにあったらしく、彼女の身体は行方不明。姿が見えるのは僕だけで……『星くずドライブ』、
一家心中の生き残りである青年・日高悦也。昔から、妙に彼に付きまとう友人・吉田悠助の元を離れ、東京から故郷である重森町へ引っ越すことにした……『SINK』の7編収録。

『心中』をテーマにした短編集。
テーマがテーマだけにもっと重くて暗いお話になっちゃうのかなぁと思いきや、さまざまな形で『心中』が描かれていて、しをんさんの力量の程を感じました。
個人的には『遺言』『初盆の客』が好きかな。

<10/4/12>